あなたはご存じ?長野県の”郷土料理”を一覧にしてみた

長野県の郷土料理まとめ 長野県のローカル情報

ここ長野県にはたくさんの郷土料理が存在する。

なかでも有名なのは「野沢菜」「おやき」「イナゴ」。これらは言うまでもなく長野県民なら誰もが知っているはずだ。

でもね、意外にも県民すら知らない”地域限定の郷土料理”って結構あるのよ・・・

ということでこの記事では長野県の郷土料理を一覧にしてまとめてみた。

(※「信州そば」と「馬刺し」は有名すぎるので除外)

記事の信頼性

  • 筆者は長野県出身で中信在住20年のWebライター
  • 長野県のあちこちで日々さまざまな経験と情報収集を重ねる(中信がメイン)
  • Twitterフォロワー:約6,300人

「いなご」(おそらく長野県全域)

いなご

「いなご」image: Wikipedia

 

いなごは長野県全域で食べられる郷土料理の定番。

そうです、バッタです、昆虫です。

その歴史背景としてはイナゴが(稲の)害虫だったことから駆除を兼ねて食用にしたことがはじまり。調理法はさまざまなものがあるけど、「串刺し(炭火焼き)」「鍋で炒ったもの」「佃煮」が定番。

 

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「おしぼりうどん」(坂城町)

おしぼりうどん

「おしぼりうどん」image:Wikipedia

 

おしぼりうどんは長野県埴科郡坂城町エリア限定の郷土料理。

一般的なうどんとの違いは「つゆ」。非常に辛い「ねずみ大根」のすりおろし汁に信州味噌を溶かして食べる。

その歴史背景は海産物が信州で取れなかったため、出汁の代替(それに似たような発想)としてはじめられたと言われている(当時は醤油も砂糖も味醂も高級品だった)。

「おやき」(長野県全域)

おやき

「おやき」image:Wikipedia

 

おやきは長野県を代表する郷土料理。信州の特産物(野沢菜など)を入れた餡を小麦粉の皮で包んで焼いたり蒸して食べる。

信州のソウルフードと言いたいところだけど、地域によってはまったく食べないところもあるので”地域限定の郷土料理”とすべきだね。

また、地域によって作り方が異なり、焼き、灰焼き、蒸しなどがある。

その歴史背景は冬季における米の代用食としたのがはじまり。当時はお盆における仏前の供物として備えていたらしいが、時代と共に「観光資源」へと姿を変えていった。

 

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「くるみおはぎ」(主に上田市)

くるみおはぎ

「くるみおはぎ」image:農家直売どっとこむ

 

くるみおはぎは長野県上田市エリアでよく食べられる郷土料理。

長野県の特産物「くるみ」を醤油と砂糖で味付けし、それをまぶしたおはぎを指す。

優しさと懐かしさが感じられる唯一無二なおはぎと言っていいかもしれない。

「鯉料理」(長野県全域)

鯉料理

「鯉料理」image:佐久鯉料理ガイド

 

鯉料理は長野県全域で食べられる郷土料理。

他県の方は「鯉を食べるなんてとんでもない…」と毛嫌いするが、ここ長野県で飼育された鯉は臭みがなくて旨いんだよ。

鯉料理は数あれど、もっとも有名なのは信州味噌で味付けをし煮込んだ「鯉こく」。鮮度が良いところでは鯉の洗い(刺身)も食べられる。

長野県は古くから鯉の養殖が盛んだった。その歴史は今現在も引き継がれ、佐久市を中心に養殖・食べられている。

 

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「五平餅」(中信・南信)

五平餅

「五平餅」image:Wikipedia

 

五平餅は主に長野県中信の山岳地方と南信エリアで食べられる郷土料理。

炊いたうるち米をつぶして棒に固め、醤油・味噌にごまやクルミをすり混ぜて砂糖とみりんで作った特製タレをつけて焼き上げる。

歴史背景は江戸時代中期頃に木曽・伊那地方の山に暮らす人々によって作られていたとされる。

当時、米は貴重だったため、ハレの食べ物として祭りや祝いの場で捧げられ、食べられていたそうだ。

 

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「笹ずし」(北信~新潟県)

笹ずし

「笹ずし」image:Wikipedia

 

笹ずしは主に長野県北信エリアから新潟県で食べられる郷土料理。

酢飯にゼンマイ、しいたけ、鬼グルミなど季節の具をのせ、笹でくるんだ寿司のこと。

その歴史は上杉謙信が「笹寿司(というよりもそれに似たもの?)」を保存食としてよく持ち歩いていたことからはじまる。それが地域に伝わり、郷土料理として定着したと言われている(「謙信寿司」と呼ばれることもある)。

「ザザムシ」(長野県全域)

ザザムシ

「ザザムシ」image:塚原信州珍味

 

ザザムシは長野県全域で食べられる郷土料理。

はい、川に生息するカワゲラの幼虫です。川虫です。

見た目は敬遠されやすいものの、食べてみると意外にもおいしい。主に佃煮として食べられることが多く、長野県の一部スーパーでは普通に売られている。

その歴史は定かでないが、1920年代から1930年代に定着した食習慣のひとつなのだそう。

 

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「すんき漬」(木曽エリア)

すんき漬け

「すんき漬け」image:Wikipedia

 

すんき漬けは長野県木曽エリアで食べらる郷土料理(漬物)。

塩を一切使用せず、乳酸発酵のみでかぶ菜を漬ける。

最近はすんき漬けを細かく刻んだものをみそ汁に入れた「すんき汁」や、そばつゆに入れた「すんきそば」などもある。

その歴史は木曽エリアにとって塩が貴重な素材だったため、無塩発酵の漬物が生みだされたことからはじまる。

 

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「ニラせんべい」(北信)

ニラせんべい

「ニラせんべい」image:日穀製粉株式会社

 

ニラせんべいは主に長野県北信エリアで食べられる郷土料理(おやつ)。

家庭によって作り方も味付けも異なるため、その定義は実に曖昧。しかし、一般的な作り方としてはすいとん粉などで作った生地にニラをいれて焼き、さまざまな味付けをする。

その歴史は北信地方であまり米が穫れなかったこと、1日1食は粉ものを食べる文化があったこと、ニラはいつでもかんたんに収穫できることからはじまったとされる。

「野沢菜漬け」(長野県全域)

野沢菜

「野沢菜」image:Wikipedia

 

野沢菜漬けは長野県を代表する郷土料理。葉と茎を塩などで漬けたものがそれ。

もはや他県からは「信州の特産(郷土料理)=野沢菜」と思われているほど有名。

その歴史背景は大正時代に都会のスキー客が蕪菜の漬け物に感激したことがはじまり。その後は「野沢菜漬け」と呼ばれるようになり、全国的に定着した。

 

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「蜂の子」(長野県全域)

蜂の子

「蜂の子」image:Wikipedia

 

蜂の子は長野県全域で食べられる郷土料理。

見た目通りさ、蜂の子だよ、幼虫だよ。

見た目はアレだけど栄養満点。サプリなんかを服用するよりも蜂の子なんだよなあ。

その昔、蜂の子は貴重な蛋白源だった。その後、常食されるようになる。

 

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「ローメン」(伊那エリア)

ローメン

「ローメン」image:Wikipedia

 

ローメンは主に長野県伊那エリアで食べられる郷土料理。

炒めた麺にマトン(ジンギスカン)、キャベツ、ニンニクを入れた特有の麺料理。その種類は「焼きそばタイプ」と「スープタイプ」の2つがあり、それぞれ特徴が異なる。

その歴史は1955年、伊那市の中華料理店「萬里」の主人・伊藤和弌によって創作されたのがはじまり。保存期間の長い蒸し麺を活かすべく、伊那エリアの副産物「マトン」「キャベツ」を用いて作られたとされる。

「こねつけ」(北信)

こねつけ

「こねつけ」image:食べみごろ信州

 

こねつけは主に長野県北信エリアで食べられる郷土料理。

米に小麦粉を混ぜてこね、信州味噌・砂糖で味付けし、油をひいたフライパンで焼く。

その歴史は長野県において米が貴重だった頃、味の落ちた米を有効活用すべく作られたのがはじまり。

【総括】これであなたも長野県の郷土料理博士だな

あなたはここ長野県の郷土料理をいくつ把握していただろうか。

ほとんど詰め込むことができたと思うけど、ドがつくローカルエリアになると更なる郷土料理があるのだと思う。

とはいえ、さすがにそこまでは把握できないから、せめても有名どころは押さえておくと良いね。

もし、本記事以外の郷土料理をご存じの方はコメントくださいまし。

 

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