長野県東筑摩郡山形村には7件の歴史あるそば屋が軒を連ねる「唐沢そば集落」が存在する。
ドライブや紅葉で度々「清水高原」に行く私としてはお馴染みの存在だが、実はまだ来訪していないそば屋が多く、以前から網羅することを目指していた。
その第一歩目として「そば幸」へアクセスしたので、その際の感動した話をまとめてみる。
まるで親戚のお婆の家に来たかのような“暖かい雰囲気”
山形村の唐沢そば集落に店を構える「そば幸」は、古民家をそのまま店舗にして営業している。
なんていうか、行ってもらったらわかると思うんだけど、親戚のおばあちゃんの家のような暖かい雰囲気を持っていて、店内は昔の家によく置かれている家具が揃っているんだよね。
上の写真の座卓は長野県民なら誰でも一度は見たことがあるはず(多分、私の実家にも何台か同じものがある)。
それに兜なんかもあったりして、小さい頃にタイムスリップしたかのような感覚になった。
いや、もうたまらんね。
モダンなデザインの店舗もいいけど、こういった古民家を活かした古き良きなやり方の方が好き。
なお、県内はもちろんのこと県外からも多くの方が訪れることもあって駐車場は余裕がある。店舗前と店舗上に広い駐車場が用意されているので、激混み状態以外であれば駐車に悩まされることはないかと。
とは言っても、唐沢そば集落はホント人気なのであっという間に車でいっぱいになるんだよね。
ほとんどの店舗がランチ営業のみということもあって、スムーズに来訪したいなら営業開始時間を狙うしかないかな。
「そば幸」のメニュー
さて、そば幸のメニューだけどラインナップは豊富と言っていいかもしれない。
本当にお蕎麦をだけを提供している店舗のメニューって結構シンプルだけど、そば幸はありとあらゆるそばを用意しているので、初心者の方でも入りやすいかな。
そば幸のそばを満喫したいなら断然「ざる」をおすすめするけど、最近各ローカル番組で取り上げられている「やまっちそば」も旨いのでおすすめ。
そして、そばだけでなく一品料理も揃っているので酒飲みにもたまらないかな。
馬刺しに馬もつ、かも肉もあるから1杯で済むわけがないけどねw
「やまっちそば」が旨すぎた件
いつもなら「ざる」一択なのだが、ホント最近になってローカル番組が唐沢そば集落の「やまっちそば」を推すもんだから、今日ばかりはそれにしようと決めていた。
やまっちそばは長芋をすりおろすことなく、麺状にカットしてそのままのせている。つまり、長芋がもつ食感を堪能できるというわけ。
最初はたかが知れているとナメていたのだが、食べてみるとこれが・・・
激ウマなのよ。
シンプルなんだよ、ただ長芋のカットが乗っかっているだけだから。
けどね、これぞシンプルの極みって印象で、そばの旨さが際立つし、山形村特産の長芋の旨さも堪能できるしで、相殺が怒らずむしろ相乗効果が生まれんのね。
長芋だけじゃシンプルかなと感じる方には「五目やまっちそば」がおすすめ。
いや、さすがにこれはあれこれ乗せすぎじゃね?と思われるかもしれないけど、これまた相殺が起こらないから不思議。
きのこや山菜、天ぷらなど自然の恵みにウエイトを置いたメニューになっているので、駅そば特有の油っぽさは一切なくどこまでも本格的なそばの延長といった印象を受ける。
それにしても麺状にカットした長芋をのせているだけなのに、ここまでそばが美味しくなるとはビックリ。
まだ試したことがない方は是非!
そして、そば幸は天ぷらも旨い。
揚げ方は極上レベル、それでいて油っこくない。
これって簡単にできることじゃないんだよね。
そば幸のそばのお供には必ず天ぷらを注文してほしい。
のんびりと山形村の旨いそばを満喫したい方におすすめ!
そば幸はのんびりと山形村の旨いそばを満喫したい方におすすめかなと。
前述したように古民家が店舗となっているため、落ち着いた(もっと細かくいえば落ち着きすぎている)雰囲気のなかで飲食できる。
訪れるお客さんの層も素晴らしく老若男女問わずにマナーが良い印象を受けた。
昔ながらの美味しいそばをお酒と一緒に・・・そんな方には最適なそば屋ではないかと。
いや~旨かった!
ごちそうさまでした!!