事件アリ?青木峠「明通トンネル」が心霊スポットと化した背景【松本市】

松本市の心霊スポット「明通トンネル」 長野県のローカル情報

長野県松本市にある青木峠は心霊スポットとして有名。
なかでも明通トンネル」はさまざまな噂が飛び交っている。


原因とされる情報は次のとおり。

  • 昔、カップルがトンネル内で焼身自殺をはかった
  • 峠で悲惨な事件が起こった
  • 峠で自殺・行方不明になる人がそれなりにいる

 

結論から言うと、青木峠では死体遺棄事件・行方不明がたしかに起こっている。

問題となるのは心霊現象との因果関係。
はたして青木峠と明通トンネルにおける噂は事実なのか。

ビリーバーでありながらも懐疑的にまとめてみる。

記事の信頼性

  • 筆者は長野県出身で中信在住20年のWebライター
  • 長野県のあちこちで日々さまざまな経験と情報収集を重ねる(中信がメイン)
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「青木峠」とは

青木峠の位置

松本市と青木村をつなぐ「青木峠」

 

青木峠は長野県松本市・小県郡青木村・東筑摩郡筑北村に位置する国道143号線の峠。

青木峠

峠名の由来は小県郡の青木村からである。国道143号線の峠であり、山の奥の方へ進むと突然道幅が狭くなる。三才山トンネルが開通する前は、主に松本市へ行くときにはこの峠を利用していた。三才山トンネルの開通後は、この峠の交通量は減少している。途中に急な崖の上を通っていることがあり、過去には崖崩れもあったため危険な場所もある。

引用:Wikipedia

 

交通量がきわめて少なく山中にあることから、自動車もしくはバイクが不調を起こそうものなら絶体絶命。「何かあったらどうしよう・・・」という精神的負荷がかかる峠だ。

こんな感じで道はウネウネと曲がっている。

カーブが多く暗い場所が多い青木峠

日中の青木峠は人気こそないものの不気味というレベルではない

日中は人気こそないが、不気味というわけでもない。
光が当たらない鬱蒼とした峠道に比べれば怖くないレベルだろう。

しかし、青木峠には心霊の噂が集中している。

その要因は次のとおり。

  • 峠で悲惨な事件が起こった
  • 峠で自殺・行方不明になる人がそれなりにいる

 

現在では長野県中信地方を代表する心霊スポットのひとつ。いくつかの心霊体験が報告されている他、過去に悲惨な事件が起こった場所としても知られている。

青木峠が心霊スポットとなった背景

明通トンネル付近

明通トンネル付近

 

青木峠が心霊スポットと化した要因は3点ある。

 

①と③に関しては紛れもない事実。
多くの人が亡くなっているので、心霊の噂が立つのは不自然でない。

では、上記3点を掘り下げていく。

①「母子バラバラ殺人・死体遺棄事件」

母子バラバラ殺人・死体遺棄事件は、1989年(平成元年5月13日)に起きた母親と男児が父親によってバラバラにされ、峠に遺棄された事件。

 

  • ①森林組合職員が青木峠に捨てられている黒いビニール袋を発見
  • ②袋からは人間の頭部、周囲には胴体、オムツ姿の男児の死体が横たわっていた
  • ③死体は船橋市在住だった母親と長男であることが判明
  • ④事件直後から行方不明だった夫を容疑者として指名手配
  • ⑤犯人(夫)を逮捕

 

バラバラにされた部位は11点に及んだとのこと。
長男は絞殺であることがわかっている。

この事件が発端となり、青木峠ではよからぬ噂が流れるようになったと言える。

②「女性の行方不明事件」

青木峠では女性が行方不明になる事件があったと言われている。
ソースは明らかになっていないが、次の事件が起こったとのこと。

 

  • ①女性が行方不明になる
  • ②青木峠で捜索開始
  • ③女性が乗っていたと思われる焼き焦げた自動車が発見される

 

詳細をご存じの方はぜひご連絡を。

③「青木峠で自殺する人が多い現状」

青木峠では自殺者がそれなりにいる模様。
こちらもソースこそないが、死体が見つかるケースは珍しくない。

いわば樹海のような場所なので、自殺する人は多そうだし見つかっていない遺体も多そう。

青木峠で聞かれる心霊話

青木峠の心霊話はけっして少なくない。
よくあるケースは次のとおり。

 

  • 「幽霊を見た」
  • 「何かに引っ張られた」
  • 「声が聞こえた」

 

話はそれなりに拡散しているものの、具体的な心霊体験は報告されていない。しかし、悲惨な事件が起こった場所なので否定派はできない。

ちなみに青木峠はサイクリングでよく利用されるが、事件を知る者は避けるスポットのようだ。

続いては青木峠にある「明通トンネル」の心霊話に移ろう。

「明通トンネル」で聞かれる心霊話

松本市の心霊スポット「明通トンネル」

青木峠にひっそり佇む「明通トンネル」

 

青木峠にある「明通トンネル」もまた長野県中信地方を代表する心霊スポット。
ここでも数々の心霊体験が見られる。

ちなみに「明通トンネル」の読み方は「あけどおしトンネル」
「めいつう」ではないので注意。

 

心霊スポットと化した要因は、若いカップルがトンネル内で焼身自殺した事件と言われている。

 

以降、明通トンネルで幽霊の目撃談が増えたとのこと。しかし、同様の事件があったか調べてみたところ、確証に至る情報は見つからなかった

この件に関しては噂の1人歩きとも言える。
とはいえ、青木峠のような事実を確認できないので、あくまで噂レベルかなと。

明通トンネルは心霊スポットとは呼べない

明通トンネル内部

明通トンネル内部はほぼ真っ暗

 

青木峠は別として、明通トンネルを心霊スポットとするのはやや無理がある。
先述したようにカップルが焼身自殺した確証がないからだ。

あくまで「心霊の噂がある古いトンネル」といったところだろう。

私はこれまでに明通トンネルを何度か利用したが、心霊体験は一度もない。同じく利用したことのある友人・知人に話を聞いても、誰ひとりとして心霊現象を体験した者はいない。

では、明通トンネルはなぜ心霊スポット化されたのか?

 

それは単純に次が理由ではないだろうか。

  • トンネル=心霊スポット化しやすいから
  • 風貌が不気味だから
  • 山中にあり交通量も少ない鬱蒼とした環境が恐怖を駆り立てている

 

このように”いかにも”な条件がそろっている。

おかけに明通トンネルは日本の国道にある現役トンネルのなかでもっとも古い。内部は真っ暗だし壁は凸凹状態。幽霊を想像しやすい条件だらけなのだ。

というわけで、心霊スポットとするにはちょいと無理がある。
青木峠と比べても弱い。

【総括】噂されるほどの心霊スポットじゃない

青木峠では確かに悲惨な事件があった。
これは紛れもない事実なので、心霊スポットとして否定することはできない。

しかし、明通トンネルに関しては噂レベルの可能性が高いかなと。
何というか、沓沢湖人肉館同様、勝手に心霊スポット化されただけだろうね。

まあ、トンネル入口に見られる落書き(ヒトガタ)はいい味出してるけど(ホラー要素)。

トンネル入口に見られるヒトガタをした落書き

名通トンネルの入口に見られる”ヒトガタ”っぽい落書き(シミ)

 

そんなことより、峠のなかでもっとも注意すべきは「事故」「獣」。事故ったら地獄を闇が訪れる恐怖におびえることとなる・・・。

身の安全を確保するという意味でも、現状の青木峠はわざわざ利用する必要がない。よほどの理由がない限りは安全なルートの利用すべし。

 


 

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コメント

  1. 阿弥陀峠 より:

    昔よく車で走りに行った。
    確かに不気味で怖いトンネルだけど心霊話なんて聞いたことなかった。バラバラ遺棄事件の現場からはだいぶ離れているから関係ないな、それだけ人気の無い場所だっただけの事。行方不明の件も聞いたことないけど、そんな事がありそうな峠道でしたな。

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