信州伝説のバラエティ番組「土曜だ!ぴょん」をふりかえる




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信州伝説のバラエティ番組「土曜だ!ぴょん」をふりかえる

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ここ長野県ではローカル番組がいくつか放送されているが、どれも信州らしく落ち着いた番組が多い。これは長野県のお国柄が強く影響していると予想できる。

ところがその昔、NBS長野放送が放送していたバラエティ番組「土曜だ!ぴょん」は異質だった。

というのも「土曜だ!ぴょん」は、現在芸能界で大活躍されている土田晃之さん、劇団ひとりさんを起用していたこともあり、まるで全国ネット放送のバラエティ番組のような“攻めた番組”だったからだ。

というわけで、この記事では私が愛してやまない信州伝説のバラエティ番組「土曜だ!ぴょん」を振り返ってみる。

「土曜だ!ぴょん」って何ぞ?

記念すべき初回放送の冒頭シーン

記念すべき「土曜だ!ぴょん」の初回放送における冒頭シーン

 

「土曜だ!ぴょん(正式名称は「YOU・遊・気分 土曜だ!ぴょん」)」は、NBS長野放送で2001年10月から2003年まで放送されていた長野県の魅力を紹介するローカル番組。

MCはお笑い芸人の土田晃之さん、当時同局のアナウンサーだった御影倫代さんが担当。

信州伝説のバラエティ番組「土曜だ!ぴょん」をふりかえる

「どよぴょん」と言えばこの2人

 

さらに番組のマスコットキャラクター「どよぴょんくん」をお笑い芸人の劇団ひとりさんが担当し、県内各地から中継するコーナーがあるなど、ローカル番組としては考えられなくらいバラエティ色が強い番組だった。

どよぴょん君

どよぴょんくんを務めた劇団ひとりさん

 

番組の勢いが影響したためか、2001年12月には長野市で番組主催の太田プロダクション若手芸人ライブも行われた(MCの土田晃之さんの所属事務所)。

言うまでもなく私は「土曜だ!ぴょん」の大ファンであるが、当時番組を見ていたファンは全国に点在しているようで、伝説のローカル番組?として語り継がれているような気がする。

 

当時だからこそ実現した“攻めすぎなローカルバラエティ番組”

どよぴょん

今後「どよぴょん」を超えるような攻めたローカル番組が放送されることはなさそう

 

冒頭でも触れたが、「土曜だ!ぴょん」の何がスゴイかってローカル番組なのに攻めに攻めていたこと。

長野県に暮らしている方ならお分かりかと思うが、県内のローカル番組の多くはお笑い要素がきわめて控えめで優しく、誰も傷つけず安全運転を心がけている。

が、「土曜だ!ぴょん」に限ってはお笑い芸人の土田晃之さんがある意味すき放題にやっていた番組だったこともあり、若者を取り込めるほどの笑いに包まれていた(後の同番組におけるインタビューで土田晃之さんは「自由にやらせてもらっていた」と答えている)。

そして、新人ながらも笑いのセンスが抜群だった劇団ひとりさんが「どよぴょんくん」として各地を縦横無尽に駆け巡っていたこともあって、笑わずにはいられない番組だったんだよね。

お馴染みのタッグ

中継先の定番タッグ「宮本アナ&どよぴょんくん」

 

「土曜だ!ぴょん」の面白さの要因は、土田晃之さんがMCをやっていたことと、番組ディレクターから豊富な自由を与えてられたからだと思う。

別のお笑い芸人さんだったら違う内容になっていただろうし、局アナが担当していたらいかにも長野県らしいローカル番組になっていただろうね。

とにかくNBS長野放送に限らず、長野県内のテレビ局が放送したローカル番組のなかで、もっとも攻めたバラエティ番組は後にも先にも「土曜だ!ぴょん」だけ。

だから一般的なローカル番組を観ていても物足りないんだよね・・・汗

 

土田晃之さんと劇団ひとりさんが「どよぴょん」を振り返る

中継先で笑いを誘う2人

中継先で笑いを誘う2人とスタジオの土田さん

 

「土曜だ!ぴょん」のMCを担当した土田晃之さんはゲスト出演したテレビ番組で当時の思い出を語っているが、長野放送開局50周年記念番組「土曜はこれダネッ!スペシャル」ではさらに詳細を語ってくれている。

また、同番組には劇団ひとりさんも登場し、同じく当時の裏話を語ってくれた。

というわけで、長野放送開局50周年記念番組「土曜はこれダネッ!スペシャル」で語られた2人のどよぴょん話を掲載する(※できるだけ原文を起こしているが要約は実施)。

 

土田晃之さんがふりかえる「どよぴょん」

土田晃之さん

長野放送開局50周年記念番組「土曜はこれダネッ!スペシャル」に出演した土田晃之さん

 

土田さん「長野放送開局50周年おめでとうございます。あの頃は今みたいに仕事があるわけではなかったので、その際は本当に助かりました。あの頃はちょうど子供が2人いたのかな?2人目が生まれるかちょうどそんな時だったと思います。

土田晃之さん2

土曜だ!ぴょんがなかったらね、この仕事はとっくにやめていたと思うので本当にありがとうございました。当時は長野(NBS)と東海テレビのこの2個だけだったので、これがなかったらホント(芸能界)辞めてたと思いますね。」

宮本アナ「じゃあ、芸能生活を救ったのが「土曜だ!ぴょん」だと言う…」

土田さん「いやいや、ホントにそうですそうです。マジでそうです、はい。」

宮本アナ「あらためて土田さんにとっての「どよぴょん」を振り返っていったら…」

土田さん「青春だった気がしますけどね。ホントに好きなことやらしていただきましたし、あと長い期間やらせていただきましたし。そこに劇団ひとりも有吉(有吉弘行さん)もお世話になりましたし、みんなそれぞれテレビで(その後活躍していった)。あの頃みんなテレビに出れていなかったので。・・・今、(長野で)がんばってるのは末吉くんですよね。」

宮本アナ「はい。」

土田さん当時長野放送に行ったときは(末吉くんが)一言も喋ってなかったのでね、ほんとビンタしてやろうと思いましたけどね(笑)。これからは末吉をよろしくお願いします。」

引用:長野放送開局50周年記念番組「土曜はこれダネッ!スペシャル」より

 

確かに当時の土田晃之さんは苦悩の日々を生きていた気がする。

才能はあるのになかなかテレビに出られなくて、なんとかここ長野県の番組を掴んで…。

今やバラエティだけでなくさまざまな番組に出演して大活躍なので、当時の心境にいろいろと驚愕しちまいましたよ、ええ。

 

劇団ひとりさんがふりかえる「どよぴょん」

劇団ひとりさん

記念番組のインタビューに答える劇団ひとりさん

 

宮本アナ「いやあ、今では大活躍なのは言うまでもありませんけども」

劇団ひとりさん「いやいやいや、とんでもございません。すべて「土曜だ!ぴょん」のおかげでございます、ええ。」

宮本アナ「もう一回言ってもらってよろしいですか?(笑)」

劇団ひとりさん2

劇団ひとりさん「すべて「土曜だ!ぴょん」のおかげです。ありがとうございます。・・・大変でしたねあの頃はね。お昼くらいに現場に入って、で、夕方からの放送なんだけれども何にも決まっていない状態(苦笑)。で、中継先に行ってどうするか(笑)。でも、中継先が確か3ブロックくらいあったでしょ。」

宮本アナ「ええ、ええ(笑)。」

劇団ひとりさん一番ヤバイときは1ブロック目やってるときに、まだ2ブロック目何するか決めてないみたいな。

宮本アナ「そうそう(笑)。」

劇団ひとりさん「ホントにヒリヒリしましたね毎回。」

宮本アナ「あの綱渡り感はなかなかですよね(苦笑)。」

劇団ひとりさん「うん。でも、あの時の経験があるから今があると思いますよホントに。その場その場で何もないところから何かね、一筋の光を見つけてはそこをほじくりあげてって言うのは、あの時培ったものかもしれませんね。・・・あ、未だにですね、年に1回くらいはどよぴょん君見てましたって言われますからね。あれを見てた人はどうしてもそれを僕に伝えたいって思いがあるんでしょうね(笑)。」

宮本アナ「(笑)」

劇団ひとりさん「あれからね、ホント何回かね、長野放送であの・・・仕事させろって言ってるんですけど、あの・・・一向に声がかからないんですよね。」

宮本アナ「(笑)」

劇団ひとりさん3

劇団ひとりさん「いや、僕は本当に(長野放送に)愛情を持ってますから。育ててもらったと思ってるんだから!是非また長野に呼んでください。50周年おめでとうございます。」

引用:長野放送開局50周年記念番組「土曜はこれダネッ!スペシャル」より

 

どうやら中継先はとんでもなくエグいことになっていた模様。

それでもお茶の間を笑わせていた劇団ひとりさんは見事としか言い様がないね。

そして忘れてはいけないのが宮本アナの存在(2人は定番タッグだったので)。2人だったからこそ乗り越えられたシーンもあったんじゃないかと思う。

 

番組に「定着できなかった有吉弘行さん」と「定着した末吉くん」

有吉弘行さん

今や大活躍の有吉弘行さん / image: 太田プロ

 

「土曜だ!ぴょん」に詳しい方ならご存知かと思うが、実は今や大活躍中の有吉弘行さんも2ヶ月間だけ出演していた過去がある。

ちょうど劇団ひとりさんが番組を降板になったタイミングで、有吉弘行さんが抜擢されたのだが笑いが下ネタもしくはディープすぎて長野県から受け入れられず間もなくしてクビになってしまう。

今となっては受けいられる“毒吐き”も当時は不発で、不快に感じられてしまったという部分もあるが…。

そんな苦い思いは今も強く残っているようで、有吉弘行さんは長野県と後に同局で定着する末吉くんを嫌っているらしい。苦笑

個人的には当時の有吉弘行さんもアリだったけど、さすがにディープすぎてレギュラーは無理だろうなと感じていたっけか。まあ、末吉くんが定着しちゃうわな。汗

 

今やお馴染みの顔となった末吉くん

末吉くん

いまや「土曜はこれダネッ!」でお馴染みの末吉くん

 

長野県は最終的に「末吉くん」を選択することになり、いまや彼は「土曜はこれダネッ!」のレギュラー。

「土曜だ!ぴょん」が持っていた笑いは結構ハイレベルだったこともあって、末吉は物足りなさを感じるけど人柄の良さは十分に好かれる要因であり、長野県にマッチしている。

そんな末吉くんもまた「土曜だ!ぴょん」を伝説として見ているようだ。

末吉くん「先輩方(土田・劇団ひとり・有吉)は今でも伝説になっていて、我々後輩が「土曜だ!ぴょん」だ「どよぴょんだ」って言ってますからね。本当にありがたい番組ですよ。」

引用:長野放送開局50周年記念番組「土曜はこれダネッ!スペシャル」より

 

うん、長野県のローカル番組でありながら「「土曜だ!ぴょん」って私たちが思っている以上にスゴイ番組なのかもね。

 

一度だけでいい…どうか特番で帰ってきてくれまいか

どよぴょんくん

もう一度どよぴょんくんを観たい…

 

「土曜だ!ぴょん」を復活させることは不可能だけど、せめて一度だけでも特番として復活してくれないかと10年以上期待している…。

 

わかってるさ、無理なんだよ現実的に考えても。

 

それでもあの時の強烈な思い出が残っているから、いつか実現してほしいと願ってやまないんだよな。

ギャラ、スケジュール、需要などさまざまな問題があるけど、もし復活してくれたら私は泣いて喜んで弾けて飛ぶぜ?

 

どうかNBS長野放送よ、頑張ってくれまいか。

 

今日もまた「土曜だ!ぴょん」の最高の思い出を抱えて眠るとしよう。

 

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