餃子専門店が点在する長野県中信地方。
各店ともに個性を発揮しているが、2019年5月10日、安曇野市三郷温に注目すべき餃子専門店がオープンした。
持ち帰り餃子専門店「つむぎ」だ。
保存料・着色料は一切使用せず、素材を厳選。手切り、手ごね、手包みにこだわった本格的で身体も喜ぶ餃子を提供している。
早くも松本市界隈の人気餃子店となった、『つむぎ』に感動した話をまとめてようと思う。
まるでカフェのようにオシャレな餃子専門店

つむぎを切り盛りする御夫婦 / image: 松本経済新聞
餃子専門店『つむぎ』は、安曇野市三郷にある持ち帰りをメインとした餃子店(店内にイートインスペースあり)。安曇野市三郷におけるランドマーク「エルサあずみの」付近にあったラーメン店「らぅめん大玖未(たくみ)」跡にオープンした形だ。
餃子はご主人の若宮義孝さんが作り、奥様が接客を担当している。
店内は木が醸し出すナチュラルで落ち着いた雰囲気に包まれ、非常に居心地が良い。壁上部に掲げられたブラックボードもまたいい味を出しており、トゲのないモダンな空間が広がっている。

木を基調としたオシャレな店内 / image : 「つむぎ」Googleマップ
まるでカフェのような雰囲気。
この他店にはない斬新さが来る者に強い印象を与えるよね。
安曇野市三郷にオープンした背景
ここまでオシャレで斬新なら松本市街に店を出しても良かったのでは・・・?
そう感じたので、「つむぎ」がオープンするまでの経緯を調べてみた。
ご主人・若宮さんが「つむぎ」をオープンするまで
0)ご主人・若宮さんは「餃子房ひづき(※2017年閉店)」の店長を務めていた
1)餃子の名店が多い宇都宮・浜松を巡っていたところ、夫婦で切り盛りする餃子店に感動⇒夫婦で店を持つことを決意する
2)ご主人の実家がある安曇野市三郷に「つむぎ」を独立開業
いやあ、もう泣けてくる…。
そうか…
地元だから安曇野市三郷にオープンしたのか。
ほんとさ、つむぎの餃子を食べるとご主人の並ならぬ餃子への思いは感じるのよ。でも、安曇野市三郷が地元だと把握していなかったら、なぜ三郷なのか疑問に思っていたんだよね。
ステキだなあ。
「つむぎ」のブログやTwitterをよくチェックしているけど、餃子への情熱とこだわりが伝わってくるからね。ただ大量に餃子を作るのではなく、1個1個大切に思いを込めて作る様子は餃子店の鑑だなと。
ホント大切にしたいし、しなければならない餃子店だと思ってる。
「つむぎ」の餃子は一味違う

「つむぎ」の餃子へのこだわりは物凄い / image: 「つむぎ」Googleマップ
「つむぎ」の餃子は一味違う。
それは次のようなこだわりを持って丁寧に作られるからだ。
・「手切り・手ごね・手包み」
・保存料・着色料は未使用
・野菜、豚肉、鶏肉は主に長野県産を使用(※時期などにより国産を使用する期間もあり)
ここまで厳選・徹底した餃子を提供しているお店はそうないよね。
ご主人が納得できる餃子でなければ私たち消費者が喜ぶ餃子を作れないってところかな。文字にするとシンプルになってしまうけど、これは並大抵のことではない。
だから私たちはつむぎの餃子を口にしてこう言うんだよ。
「旨い」
って。
メニューラインナップ
「つむぎ」のメニューラインナップは次のとおり。
シンプルなラインナップだが、私たちが食べたい餃子メニューはクリアしている印象。
それぞれ「1人前(6粒)」「ハーフ(3粒)」「冷凍(10粒)」が用意されているので、お好みに合わせて購入できる。
また、電話予約ができるので、在庫が心配な方は問い合わせがてら電話したほうが確実かも。
どこまでも丁寧な「つむぎ」の餃子
「つむぎ」の餃子はご夫婦の人柄がそのまま反映されたかのよう。
包装も説明書きも餃子の作りもすべてが丁寧。
これもなかなかできることじゃないよな。
今回購入した餃子は次のとおり。
・てまり
・野菜
・海老
・ワイルド
今回は電話予約していたのでスムーズに購入できたが、「つむぎ」の餃子は人気商品なので売り切れ必至。前述したが確実に購入したいなら電話確認してから入店することをおすすめする。
もう感動しまくりの興奮状態だった私は、奥様にその思いを長々と語ってしまい、完全なる営業妨害(他にお客さんがいなかったのが幸い)をしてしまった…汗 ホント親切に対応いただいたこともあって、嬉しさのあまり奥さんに何度頭を下げたかわからないw(ニワトリかってくらい)
本当にステキなお店だな。
ご夫婦が思いを込めて作った餃子をすぐにでも食べたいという気持ちになったし、誰にも邪魔されることなく自宅で堪能したいという思いも強まった。
ああ、早くつむぎ餃子食べながら飲みたい・・・
最後にもう一度奥様に挨拶し、急いで帰宅した。
し、失敗せず焼けるかな…?
自宅に到着したのは夕刻。
つむぎの餃子を焼いていれば、ちょうど良い時間(夕飯時)になるだろうってことで「焼き」に移りますよ、ええ。
焼き方が丁寧に書かれた紙が付属しているものの、正直不安でしかない・・・。間違えばすべてが水の泡だし、3日くらい寝込むレベルになるだろうよ。
とはいえ、やるしかない・・・。
ビクビクしながらも丁寧に焼いていく。
あれ?想像していたよりも難しくない??
説明書きが丁寧なおかげで、一般的な料理レベルの私でも苦戦することなく焼き上げることができた。
「つむぎ」の丁寧さにあたらめて感動だね。
誰もが自宅でかんたんに焼けるよう作られている。
ということで、ちょっと焼きが心配って方でも安心して購入できると思う。そりゃ料理レベルがゼロともなると厳しいかもしれないが・・・。その場合は誰かに頼んで焼いてもらうか、つむぎのイートインスペースを利用したらいい。
さ、瓶ビールを用意してつむぎ餃子をいただくとしよう。
「てまり餃子」
「てまり」は丸い形をした可愛らしい餃子。この丸い見た目からは想像できない量の肉汁がつまっている。
早速頬張ると、思った通りの旨さに感動!
もちもちで厚みのある皮は、硬すぎず柔らかすぎずな絶妙な噛みごたえ。
そして餡はしっかりと詰まっていて肉汁が溢れ出るほどジューシー。
一般的な餃子と比較すると、やや濃い目の味付けといった印象。
だからビール止まらんわw
「野菜たっぷり餃子」
「野菜たっぷり」はラインナップのなかでもっともオーソドックスな餃子。
文字どおり野菜がたっぷり詰め込まれているので、飽きのこない仕上がりとなっている。
肉肉しい餃子と食べ比べたら、この「野菜たっぷり」の魅力が見えてくるね。
子供はもちろんご高齢の方にもおすすめできる餃子だと思う。
「海老餃子」
「海老」はプリっとしたエビの食感と風味を楽しめる餃子。
エビの旨みがしっかり出ているので、なんだか高級中華を食べているかのような感覚を味わえた。
プリッとしたエビの食感ともちもちした皮とのギャップがたまらない。
<「つむぎ」さんからのミニ情報>
海老餃子は「麺肴ひづき」の堀内店主から譲っていただいたレシピとのこと。
つむぎが提供するラインナップの中で、唯一「麺肴ひづき」のレシピが使用されているは海老餃子のみである。
「ワイルド餃子」
「ワイルド」は豚肉とガーリックバターからなる餡を包み込んだ餃子。
これは飲兵衛に最適な餃子だね。
豚の旨み+ガーリックバターという反則級な組み合わせなので、ある意味“悪魔の餃子”と言っていいかも。内容からして男性向けだけど、ガッツリ系を好む方なら誰にでもおすすめできるかな。
ただ、ニオイを気にする方は他を食べたほうがいい。汗
【総括】極上の餃子が自宅で食べられる
余裕をもって10個ずつ購入した4種類の餃子は、あっという間に私と家族の胃袋のなかに収まった。
オープン前から絶対に旨い餃子を提供するお店だと踏んでいたが、想像以上に旨さに驚いたね。そして、そんな極上の餃子を作るご夫婦の人柄に魅了されちまったよ。
自宅で本格的な餃子が食べられるって貴重だよね。
こりゃーあっという間に人気店になるわけよ。現代は『真心込めて』って簡単に言うけど、それを実践してるのは『つむぎ』のような店舗だと思う。
餃子通はもちろん、普段から餃子が好きな方はぜひ足を運んでいただきたい。
ごちそうさまでした!!!