2019年度の小坂田池釣行は、仕事、用事、釣りに対するモチベーションの低下などが相まってほぼ足を運ぶことができなかった。
それに耐震補強工事によって環境が激変。これによって活性が悪化し、まともに釣り上げることができなくなった…。
残念ながらこの2019年度における「小坂田池バス釣行」記事は、同池をこよなく愛する人を絶望に陥れるだけかと思う。
現状を把握している方もそうでない方も、ご興味がある方限定で読みすすめていただきたい。
目次
2019年に釣り上げたブラックバスは3本のみ
2019年の小坂田池は今後実施される耐震補強工事の影響で減水状態が続いていた。
とはいえ、私は小坂田池の釣り解禁日をワクワクしながら待っていた。「どれだけコンディションが悪かろうが必ず最適解を見つける」そう意気込んでいたし、バス釣りへのモチベーションは非常に高かったからね。新たな喜びが今年も得られればと真剣に思っていたわけよ。
それでも度重なる減水と環境の悪化は、魚たちから気力を奪うばかりだった(活性の低下)。
解禁日から初夏になるまではまったく釣れず、じっくりワームで攻めてもアタリすらない状況・・・。
2019年の初上げは7月のことだった。
その後も2本連続で上げることに成功したが、食いついたのは“ミノー”で攻めたときのみ。ただし、バイトやバラシは数え切れないほどがあった。
初夏ったらトップの醍醐味を味わえる最高の時期なんだけどね。食ってはくるんだけどすっぽ抜けばかりで・・・。
それに池の状態がたびたび変わっていたんだよね。
台風による大雨で急激に増水したかと思えば、すぐさま水を抜かれて大減水するなど、相変わらず活性は上がりきらない・・・。言うまでもなく小坂田池の魚たちが受けていたストレスは想像を絶するものだったと思う。
結局、2019年度に小坂田池で釣り上げたブラックバスの数はわずか3本のみだった。
小坂田池のコンディション悪化によるモチベーション低下
前述したように2019年度の小坂田池は酷いありさまだった。
いつもなら多くのアングラーが押し寄せる時期でさえガラガラ状態だったし、満足いくようなコンディションでの釣りができなかったように思う。
一向に改善しない小坂田池のコンディションに懲り懲りし、とうとう私は8月の時点で2019年度のバス釣りをストップ。その後、仕事が忙しくなったことやプライベートでもいくつかの用事があったため、小坂田池へ足を運ぶ機会が自然と減っていった。
正確に数えたわけではないけど、おそらく2019年度の小坂田釣行は10回ほどかと(2017年、2018年の釣行と比較すれば驚くほど少ない数である)。
「9月にもなれば状況は変わるかな~」と若干の希望を抱いていた矢先、小坂田池に過去最大のピンチが訪れた…。
2019年9月、水の抜きすぎで大量の魚が死亡…
小坂田池はしばらく行かない間に大変なことになっていた。
水利組合は耐震補強工事のために池の水抜きを行ったのだが、あろうことか抜きすぎてしまい、多くの魚が死ぬという惨事が起こったのである。
さらに池の水量もわずかに確認できるほどで、もはや「大きな水たまり」レベルに・・・。
こんな悲惨な状況を目の当たりしてジッとしていられるわけがなかった。小坂田池を愛する1人として、なぜこのような惨事が起こったのか塩尻市役所に電話で問合わせた。
要約すると次のとおりだ。
「水利組合が水を抜きすぎたことで多くの魚が死んだことは事実。だがすべての魚が死んだわけではない。今後は耐震補強工事のために完全に水を抜き切る可能性もあるが、その際は魚を移動する予定。しかし、ブラックバスは特定外来種のために運ぶことはできない。かと言って殺すわけにもいかないのでどうするかはまだ不明。」(塩尻市役所 職員さん)
これって塩尻市が遠まわしに小坂田池はもう“釣り禁”と言っているような気がしたので、同池における今後の釣りについても質問したところ、
「けっして釣りが禁止になったわけではない。が、実際に水抜きをしてみたところ大量の釣り糸やルアー、ワームなどのゴミが散乱していた。さらに以前から釣り人のマナーが悪化しているため、釣りが禁止になる可能性もある。」(塩尻市役所 職員さん)
塩尻市役所に問い合わせた詳細については、こちらの記事にアップしているので気になる方はチェックしてほしい。
このように小坂田池の終焉がもうそこまで来ているのだと感じずにはいられなかった。
切なさ、悔しさなどさまざまな感情が交錯するもどうすることもできない。まさに生き地獄である・・・。
【総括】魚影を確認するも鯉1匹のみの状態・・・
現状の小坂田池における魚影を確認したが、目に見えたのは鯉1匹のみだった…。
こんなことは言いたくないし想像もしたくないが、これまで生息していた魚たちはほぼ全滅したのである。
このように小坂田池は完全に瀕死状態であり、釣り場としての機能を完全に失っている。耐震補強工事によってさらに環境は変わると思うが、この先どうなってしまうのだろうか・・・。
2020年度のバス釣行記事はアップができないので悪しからず。
小坂田池がいつか完全に復活することを願うばかりだ。
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