自然が溢れ農業が盛んな長野県東筑摩郡朝日村。「あさひプライムスキー場」をはじめ、「野俣沢林間キャンプ場」、コテージ(宿泊施設)、そば(ふじもり・もえぎ野)など、他所では味わえない魅力的な施設が多い。
ここ最近では都市部から移住する人が増え、カフェやゲストハウスなどを経営するケースが見られるようになった。
そんな朝日村に唯一のラーメン店「まるなかや」がある。
富山県のラーメン店で修行を積んだ店主(のれん分け)が作るラーメンはヤミツキ必至。
というわけでこの記事では朝日村のラーメン店「まるなかや」についてまとめる。
実は富山県に本店がある”暖簾わけ店”
「まるなかや」は朝日村西洗馬にある村内唯一のラーメン店(現在は「金鍋食堂」によって唯一とは呼べないかも)。
以前は知る人ぞ知るラーメン店だった(土地的にも)が、abn長野朝日放送「駅前テレビ」で紹介されたことをキッカケに口コミが広がり、現在では中信エリアにおいて名の知れた店となった。
特長はラーメンだけでなく“おでん”もメインで提供していること。
すなわち二刀流ということ。
なぜこのようなスタイルなのかというと、実は・・・富山県高岡市に本店をかまえるラーメン店「まるなかや」の系列店だから。

「まるなかや」本店 / 富山県高岡市【1】
つまり暖簾わけに至ったということ。
これだけでもビックリなんだけど朝日村で開業ってなかなかスゴイことだよね。そりゃあラーメン激戦区の松本市や塩尻市でとなると大変なんてレベルじゃないけど、相応のアクセスは見込めるしすぐに注目されるし。だから朝日村をチョイスしたことには驚いた。
実はこれらの情報、すべて「駅前テレビ」で知ったw
いつも本当にありがとう。
てなわけで「まるなかや」は色々と面白いラーメン店(居酒屋チックでもある)なのさ。
店内はとて~も落ち着いた雰囲気
「まるなかや」の店内はのどかな朝日村を象徴するかのよう。
時間の流れがゆっくりで一切のストレスを感じない落ち着いた空間となっている。
店の規模はいわゆる狭いラーメン屋程度なんだけど逆にそれが落ち着く。清潔感もあるし、モダンなスタイルに寄せている感ゼロだし。よって人を選ばないラーメン店だと思う。

本棚とお酒ストッカー、そしてテーブル
カウンター上部に貼られた写真がこれまた良い味出してるんだ。
心温まるんだよね。
店主、大の野球好きなのかな?
店内にはそう思わせる野球関連のものがいくつか見られた。
こう、気張らずマイペースにやっている感じがまるなかやの魅力なんだろうなあ。
なお、「まるなかや」は富山県にある本店の雰囲気をそのまま持ち込んだかのようなレイアウトになっている。これについても「駅前テレビ」がガッツリ特集してくれた。
例えば「カウンター」。

朝日村「まるなかや」のカウンター
朝日村の「まるなかや」も本店とほぼ同じ位置におでんを設置しているんだよね。
店主のリスクペクトが随所に感じられる。
ステキだよなあ。
メニューラインナップはシンプル!

シンプル・イズ・ベスト!
まるなかやのメニューラインナップはきわめてシンプル。
上写真のようにラーメン、みそラーメン、ねぎ系、チャーシュー系、ねぎチャーシュー系が用意されているのみ。チャーハンや餃子がないのは残念だが、それこそが「まるなかや」の特長であり魅力になるのだろう。
「おでん」のメニューはこんな感じ。

おでんをもちろんアルコールも充実
もはや居酒屋としても利用できるラインナップだよねこれw
こじんまりとしたラーメン屋からは想像できないほどお酒が揃っている。
まあ、それはお酒のストッカーが物語っているんだよなあ。
ああ、近所だったら毎晩飲みに来てるわ…。
雰囲気もいいし、ウマいおでん食べながら飲めて締めにラーメンって最高だもんね(…太るけど)。
ってなことで、まるなかやのメニューラインナップはシンプルだけどこだわりが感じられる。
「まるなかや」のラーメンは一味違うんだぜぇ~
まるなかやの「ラーメン」は非常にシンプルなんだけど奥が深い。
富山と聞くと「ブラックラーメン」を想像される方がほとんどだと思うけど、まるなかやのラーメンはそれとはまた異なるんだよね。
特徴は「背脂フレーク」と「豚骨+醤油ベースのスープ」。

背油とひき肉を揚げたフレーク【1】
他店にはないオリジナリティ溢れるフレークは良いアクセントになってるし、スープは塩辛さと脂が絶妙のバランスで共存している。とはいえ独特な味わいともいえるので言葉で表現するのが難しいんだよなあ。
あ、とにかくスイスイ食べられるラーメンw
いつも一杯食べ終わえたあとに「もう一杯食いたい・・・」ってなるし。
普通に2杯はいけてしまうラーメンってことよ。
でもね、それはしないんだ。
なぜならおでんとサイドメニューも注文するから。
特製みそがウマウマのあっさり風味なおでん
「まるなかや」のおでんもまた独自性があってたまらんのよねえ。
おでんの出汁は透き通っていて極めてあっさりな味わい。濃い味付けのそれに慣れている人からすると良くも悪くも衝撃を受けるかもしれないな。それでもこれこそが完成形なのだと証明してくれる”存在”がある。
それは特製のみそ。
これがもう絶品でずっとこれだけ舐めてられるwww
おでんとこの特製みそが合わさった時の感動ったらないんだよなあ。
アルコールも進むし反則だよこんなの。
ちなみに店長のおすすめメニューは「鶏皮餃子」「カニ面」「串系全般」だそう。

おでん専門店にすらないメニューもある【1】
私は一般的なおでんメニューが好みだけど、今度店主さんのおすすめ食べてみようかな。
なお、どれにしようか迷ったときは「盛り合わせ」を注文すればOK。「まるなかや」のおでんというものがよくわかる組み合わせだし、特製みその役割もよーく理解していただけるかと思う。
ちなみに「もつ煮」もあっさり風味だけどハマる人はハマるはず。
是非とも「まるなかや」の個性的な出汁と風味を堪能してほしい。
濃い味付けが正義みたいな世の中を考えさせてくれるわ。
「山賊焼き」はガチで隠れた逸品!

山賊焼き
私なんぞが一押ししたいサイドメニューは「山賊焼き(680円)」。
その他料理と同様、あっさり風味で仕上げられているのだがこれまたスイスイ食べられるんだよなあ。
山賊焼きって店舗によっては非常に脂っこかったり硬すぎたりしてガッカリすることもあるんだけど、「まるなかや」のそれはしつこさがなくシンプルにウマウマなんだよ。
ここのは山賊焼きを毛嫌いしている人やまだ美味しいものに出会ったことがない人に注文してみてほしい。
ただ、日によってかなり唐揚げライクになることもあるが・・・汗
が、これはこれでウマいから許しちゃうw
ラーメンだけで物足りない場合はぜひ頼んでみてほしい。
【総括】あっさり風味だけどそれが魅力なのよ
まるなかやのメニューは全体的にあっさり風味(個人的にそう思う)。
これは魅力であり長所だと思っている。
「余計な味付けはせず真っ向勝負」そんなメッセージが伝わってくるような感じ。
おそらく万人受けするようなスープではないけど、気が付けばハマっていて定期的に訪れたくなる、そんな一杯を提供してくれる店だと思うな。
ということで気になった方、朝日村に訪れる機会がある方は是非!
まるなかや
営業時間:
[火~金] 11:00~14:00/17:30~21:30
[土] 11:00~21:00
[日] 11:00~20:00
定休日: 月曜日
TEL:0263-99-3126
座席:13席(カウンター5席、テーブル8席)
引用:
abn長野朝日放送「駅前テレビ」【1】
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