松本市の市民満足度調査から見えた「住みやすさと人気の理由」

H30松本市「市民満足度調査の結果」 長野県のローカル情報

当記事は平成30年度の松本市「市民満足度調査の結果」をもとに作成

長野県松本市は豊かな自然と歴史ある街並み、そして商業施設に恵まれるなど沢山の魅力を持っている。

ここ最近はその住みやすさが注目され、人気の移住先として県外から高い評価を得ているが、はたして市民の本音はどうなのか?

これに関しては以前からずーっと気になっていたので、この記事では広報「まつもと」掲載の「市民満足度調査の結果(平成30年度)」をもとに、私なんぞが感じたことも交えながらあれこれまとめていく。

記事の信頼性

  • 筆者は長野県出身で在住歴20年の企業メディアライター
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松本市は若者の満足度がきわめて高い

平成30年度 松本市「市民満足度調査の結果」

平成30年度 松本市「市民満足度調査の結果」【1】

 

まずは広報まつもとに掲載されていた平成30年度「市民満足度調査」の実施内容をご覧いただきたい。

  • 実施期間:平成29年11月と平成30年1月の2回
  • 対象者数:2,400人(1,200人×2回)
  • 抽出方法:18歳~79歳の松本市民から無作為抽出
  • 回収数(%):1,309人(54.5%)

このように幅広い年齢層を調査。回収率は約50%とあまり良い結果ではないものの、おおまかな満足度は計測できたようだ。

なかでも目を見張るのは「松本市の暮らしに対する満足度」が91.8%という事実。

暮らしの満足度における調査結果

暮らしの満足度における調査結果【1】

 

その内訳は「満足している」が33.4%、「どちらかといえば満足」が58.4%。無論、「どちらかといえば」という割合が大きいのでどこか素直に喜べないが、結果として住みやすさを感じる松本市民が多いということだ。

 

なお、若者(18歳~24歳)に限定した場合の調査結果は96.7%だった。

これはほぼ100%と言えるので、若者にとって松本市は満足度がきわめて高いのだろう(別の表現をするなら人気の市)。

ちなみに平成28年度の調査結果は88.4%だったので、満足度は僅かながらも上昇したことになる。

 

「居住継続意向」における調査結果

居住継続意向における調査結果

居住継続意向における調査結果【1】

 

続いては「居住継続意向」の調査結果をば。

「永住したい」は48.7%。「当分住み続けたい」は32.9%。その合計値81.6%を見ればこちらの満足度も優秀と言えるかもしれない。むしろ永住したいと考えている市民の割合が多いので、松本市がどれだけ人気なのかがわかる。

なお、平成28年度の調査結果は80.3%だった。

松本市と聞くとおそらくほとんどの方は駅周辺もしくは市街地をイメージすると思う。しかし実際は想像以上に広域で、生活環境は地域によって大きく異なる。それにも関わらず居住継続意向は80%という合格ライン。その理由はやはり市民が住みやすさを感じているからだろうね。

 

まあ、マイナスにモノを考えると「引っ越したくてもできない環境にある」という捉え方もできるが。

とはいえ、松本市は車さえあればどこへでもアクセスできる。以前とくらべて随分と都会になったし、商業施設や飲食店も充実。特に理由がないかぎりは引っ越す必要性がないわけだ。

 

「生きがいを感じている」における調査結果

生きがいを感じているにおける調査結果

生きがいを感じているにおける調査結果【1】

 

最後は「生きがいを感じている」の調査結果。

「感じている」は27.2%。「どちらかといえば感じている」は54.8%。その合計値は82.0%なのでこちらも合格ライン。しかし、どちらかといえば…の割合が多いので「絶対に松本市じゃないとダメ!」というわけではない。

なお、平成28年度の調査結果は79.8%だった。

これはあくまで私個人の見解になるが、私の周りには松本市に生きがいを感じている人が多い。住みやすさはべた褒めだし、人気という理由だけで暮らしているわけでもなく芯をもって生活されている。

私なんぞも松本市民としての生きがいを感じているし、少なくとも中信エリアから出るつもりはない。東京で暮らした経験と照らし合わせても、松本市(というより中信)の住みやすさは異常だと思っている。

 

「第10次基本計画の基本施策に関わる全57の設問」における市民の評価

「第10次基本計画の基本施策に関わる全57の設問」の評価

「第10次基本計画の基本施策に関わる全57の設問」の評価【1】

 

最後は「第10次基本計画の基本施策に関わる全57の設問」

とはいえ、これを把握している人はほんの少数だと思うのでわかりやすく説明すると、「松本市ってこんなところですよね?」という質問に、はい・いいえで回答するという評価を表すアンケートのようなもの

具体的な結果については上の画像をチェックしてほしい。

なお、もっとも評価が高かった項目は「山岳観光の推進」「水道水の安定供給」だった。

また、高い評価を得た項目は次のとおり。

  • 「地域医療の充実」
  • 「保育環境の充実」
  • 「3Rの推進」

逆に低い評価を得た項目は次のとおり。

  • 「道路整備の推進」
  • 「交通安全対策」

松本市に対する不満をあげるなら「交通マナー」なんだよね。それに裏道なんかを通っているとありえない狭さの道だったり、見通しが悪い交差点、独自のローカルルールがある道があったりしてストレスを感じるケースがある。

 

これらを改善したら更なる住みやすさが実現して人気も上昇するだろうね。

 

【総括】松本市の市民満足度調査結果を見て思ったこと

私個人としては松本市が好き過ぎて生きがいも感じていたけど、まさか市民満足度がここまで高いとは思いもしなかった。

ぶっちゃけ結構低めで不満が多いと思っていたから。苦笑

どうやら松本市は私が思っている以上に市民から愛されていて、住みやすさを実現しているようだね。

そりゃ芸能人をはじめ、都会暮らしの方々がこぞって移住するわけだ。

有名どころでは柔道家の篠原信一さん(安曇野市)、タレントの三四六さん(長野市)かな。一般の方々も古民家を改装⇒人気店をオープンといったニュースをよく目にする。

それに現在は家賃は20,000円台から探せて、敷金・礼金・手数料・更新料・鍵交換が全て無料の賃貸サービス「ビレッジハウス」もあるから気軽に暮らせるしね。



長野県への移住については別記事でまとめているので、気になった方はチェックしてほしい。

 

引用/参考:
広報まつもと【1】
平成30年度 松本市民満足度調査結果

 

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