ここ長野県には風土を感じさせる魅力的な郷土料理が多い。
なかでも全国的に知られ有名なのは「野沢菜」だが、実は長野県民でも知らない地域限定の郷土料理もあったりする。
それなりに郷土料理については把握していたつもりだったが、残念なことについ最近になってその存在を知ったものがいくつかあった。
ということでこの記事では、有名・マイナーをすべてを含めた長野県の郷土料理をまとめてみる。
(※信州そばと馬刺しに関しては排除)
目次
イナゴ(おそらく長野県全域)
そうです、バッタです、昆虫です。
小学生低学年の頃までは普通に食べていた記憶あり。いつから食べなくなったのかはわからないけど、少なくとも小学校高学年になるまでは食べてたかな??
運動会のお昼に食べるお重箱にはよくイナゴの佃煮がINしてたっけ(※実家は田舎)。
今現在では珍品という類で売られているか、郷土料理を提供する居酒屋で提供されているくらいだと思う。
オススメ商品
おしぼりうどん(坂城町)
おしぼりうどんは長野県埴科郡坂城町エリア限定の郷土料理。
一般的なうどんとの違いは「つゆ」。
非常に辛い「ねずみ大根」のすりおろし汁に信州味噌を溶かして食べる。
私は以前、このおしぼりうどんをナメていて見事に返り討ちされた。
オススメ商品
おやき(おそらく長野県全域)
おやきは長野県のソウルフード。と言いたいところだけど、地域によってはまったく食べないところもあるので、地域限定の郷土料理と表現して問題ないかも。
おやきは小麦粉の皮のなかに、長野県の特産物(野沢菜など)が入った餡を包んで焼いたもの(蒸したもの)。
地域によって作り方が異なり、一般的に焼くもの、灰で焼くもの、蒸すものなど様々。最近はカレーや果物などをいれたものも登場し、若者からも注目されつつある(賛否両論)。
オススメ商品
信州特産品おやき 松代 蔦屋本店 大名おやき 20個入り(焼き)【おやきは長野の特産品】
売り上げランキング: 74,295
くるみおはぎ(主に上田市)

農家直売どっとこむ より
くるみおはぎは、主に上田市エリアでよく食べられる郷土料理。
長野県の特産物「くるみ」を醤油と砂糖で味付けし、まぶしたおはぎ。
優しさと懐かしさが存分につまった郷土料理で個人的に大好物。
鯉料理(長野県全域)

佐久鯉料理ガイド より
長野県は古くから鯉の養殖が盛んだったこともあり、佐久市をはじめ多くの地域で食べられている。
他県では「鯉なんてとんでもない…」と毛嫌いされるが、ここ長野県で飼育される鯉は旨いんだぜ?
キレイな水の中で育てられた鯉は臭みが一切なく身が締まっており、非常に食べやすい。
特に信州味噌で味付けをし、よく煮込んだ「鯉こく」は鯉料理の定番である。
オススメ商品
タスクフーズ 鯉甘煮 柔らか仕立て (1袋140g) 【全国こだわりご当地グルメ】【産直商品】
売り上げランキング: 186,050
五平餅(南信)
五平餅は主に南信エリアで有名な郷土料理。
炊いたうるち米をつぶして棒に固めつけて焼いたもの。味わい深いタレは醤油・味噌にごまやクルミをすり混ぜて砂糖とみりんで作る。
無性に食べたくなるときがあるよね、五平餅って。
オススメの商品
笹ずし(北信~新潟県)
笹ずしは主に北信エリアから新潟県で食べられている郷土料理。
酢飯にゼンマイ、しいたけ、鬼グルミなど季節の具をのせ、笹でくるんだ寿司。
戦国時代、上杉謙信が笹寿司(というよりもそれに似たもの?)を保存食としてよく持ち歩いていたとのこと。地域によっては「謙信寿司」と呼ばれることもある。
地域限定にはなるが、お祝い事には必ずと言っていいほど出てくる鉄板料理だ。
ザザムシ(おそらく長野県全域)

塚原信州珍味 より
はい、川に生息するカワゲラの幼虫です、川虫です。
主に佃煮として食べられることが多く、長野県の一部スーパーでは普通に並んでいる珍味。
その見た目から敬遠されやすいものの、食べてみると意外にもおいしい。
ただ、やはり現代においては罰ゲーム食品というべきか・・・。
すんき漬(木曽エリア)
すんき漬けは長野県木曽エリアで食べられている郷土料理(漬物)。
塩を一切使用せず、乳酸発酵のみでかぶ菜を漬けたもの。
すんき漬を細かく刻んだものをみそ汁に入れた「すんき汁」や、そばつゆに入れた「すんきそば」などもある。
オススメ商品
すんき漬け (すんき漬入り味付加工品:しょうゆ・塩)1袋200g お取り寄せ 通販 販売 レシピ 送料無料
売り上げランキング: 56,944
ニラせんべい(北信)

日穀製粉株式会社 より
ニラせんべいは主に北信エリアに伝わる郷土料理。
各家庭によって作り方も味付けも異なるため、確かな定義を説明することは困難だが、すいとん粉などで生地をつくってニラをいれて焼き、さまざまな味付けをして食べる一種のおやつである。
近いものとして「ニラまんじゅう」が挙げられるけどちょっと違うかな。
野沢菜漬(長野県全域)
もはや説明不要かと。
野沢菜はアブラナ科の野菜。
葉と茎を塩などで漬けたものが「野沢菜漬」。
もはや他県からは「信州の特産(郷土料理)=野沢菜」と思われている。
蜂の子(多分、長野県全域)
見た目通りさ、蜂の子だよ、幼虫だよ。
保育園児だった頃、ジジとババが小さな蜂の巣を取ってきて幼虫を取り出してよく炒めてくれた。
ご存知かもしれないが、蜂の子は栄養満点。
下手なものを食べるよりおすすめなんだけどなあ。
とはいえ、こちらも罰ゲーム食品か。汗
ローメン(伊那エリア)
ローメンは主に伊那市界隈で食べられる郷土料理。
炒めた麺にマトン(ジンギスカン)、キャベツ、ニンニクを入れた特有の麺料理だ。
「焼きそばタイプ」と「スープタイプ」の2種類があり、それぞれ特徴が異なる。
多分、ハマる人はハマるけど好き嫌いがはっきりする郷土料理と言っていい。
こねつけ(北信)

食べみごろ信州より
こねつけは主に北信エリアで食べられている郷土料理。
まだ長野県において米が貴重だった頃、味の落ちた米を有効活用すべく生まれた。
米に小麦粉を混ぜてこね、信州味噌・砂糖で味付け。油をひいたフライパンで焼くと完成する。
残った米がおやつに変身するので作り方を覚えておくと便利。