私は伊那市が好きで好きでたまらない。
レトロな街並み、密集した飲食店、個性の強い人々。そこは魅力的なモノばかりが交錯していて、中信地方の市町村とはまったく異なるカルチャーを形成している。
今回紹介する店舗はそんな伊那市にはじめて訪れ立ち寄った食堂「門・やません」。
店内はまるでノスタルジックな喫茶店のようだが、食堂ならではのガッツリメニューが並んでいる。なかでもabn長野朝日放送『駅前テレビ(番組終了)』が紹介した”蓋がしまらないソースカツ丼“はガチでおすすめだ。
ってなことでこの記事では「門・やません」の食レポをまとめてみる。
喫茶店要素がきわめて強い伊那市の”半世紀食堂”
「門・やません」は伊那市荒井の商店街にある喫茶店ライクな半世紀食堂。
もともとは純喫茶だったが次第に食事も提供するようになり、現在のスタイルになった。非常にユニークな構造をしており、店内はノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
なかでも面白いのは出入り口が2つあり、表情がそれぞれ異なること。
商店街側の入り口は”街中にある食堂”と言った印象。「ソースカツ丼」の看板が大きく掲げられ、地下へと降りていく形だ。
一方、裏路地側の入り口は”純喫茶”そのものw(ビールの看板が置いてあるけどね)
これについては一度訪れただけでは気づけないと思う。でも、入口が2つあり表情がそれぞれ異なることを知った時の感動は言葉で表現できなかったなあ。
店内は思ったより広々。食堂の要素はもはやゼロで完全なる喫茶店。昔ながらの雰囲気に包まれている影響か、思わず新聞片手にコーヒーをしたくなる空間だな、うん。
実はabn長野朝日放送『駅前テレビ(番組終了)』で“喫茶店のような食堂”として紹介されたんだよね。
昭和の良い部分のみを吸収してる。だから私なんぞのようなレトロ好きにはたまらない店舗。床、テーブル、チェア、カウンター、壁。何からなにまで奥深さを感じる。いや、訴えかけてくるんだよな。
座席はテーブル、ソファ、カウンターがあり、個室(20名まで対応可)も用意されている。座間はそれぞれ余裕があるので、ストレスなく飲食できるかな。
客層は常連さんがメイン。年齢層は高めだが高校生も立ち寄る。ある日は男子高校生らが部活帰りにデザートを喜んで食べている姿を。そしてある日はジジババがビールを飲んでいる姿を目にしている。なんだろ、駅前の”なんでも屋(飲食店)”という位置づけなのかもしれないね。
で、最大の魅力はお母さんの存在。
人柄がとても良くて話しているとストレスが吹き飛ぶ。
門・やませんが半世紀も続いている理由は店主の人徳だろうね。だからこそ地域住民の憩いの場になっているのだと思う。
お母さんと常連さんの世間話も、居心地の良い空間を演出するエッセンスになってるんだよなあ。
門・やませんのメニューラインナップ
門・やませんのメニューラインナップはかなり充実している。
喫茶ならではの軽食・デザート・ドリンクメニューはもちろん、食堂の定番と言える丼・定食・中華・麺類メニュー、さらにはレストランでお馴染みの洋食メニューがずらり。
ランチメニューも用意されているので幅広い使い方ができると思う。
丼・定食・中華メニューはこんな感じ。
もはや単なる食堂の枠に収まらない。中華メニューがここまで豊富だなんて外観からは想像できないでしょ?
うどん・洋食・ドリンクメニューはこんな感じ。
本音を言ってしまうと、品数が昔ながらの洋食レストランより充実してるかも…。うどんにも力を入れているのはゴイスー。
ジュース・パフェ・デザート・軽食メニューはこんな感じ。
これぞ喫茶ならでは!というラインナップ。小腹が空いたとき、軽食メニューってありがたいんだよね。
このように門・やませんは、喫茶であり食堂であり町中華でありレストランでもあるのだ。
蓋が閉まらないボリューム満点の「ソースカツ丼」を食らうッ!
門・やませんのメニューはハッキリ言ってどれも旨い。これは断言できる。
が、その中でも食べ応えがあって幸せになれるメニューは「ソースカツ丼」だと思ってる。
上の写真のとおり、蓋が閉まらない仕様なのよw
でもイマドキのカツ丼ってどこもボリューム満点じゃない?だから味のクオリティは重要な基準になる。
じゃあ、門・やませんのソースカツ丼はどうなのかっていうと、50年継ぎ足しのソースが極上すぎて、いとも簡単に心を奪われちまうんだわ。
50年だよ?たった数年とかのレベルじゃないんだぜ??
この味わいは言葉で表現できない。
門・やませんの歴史が詰め込まれていて、誰も真似できないことはよくわかる。そんな唯一無二のソースに浸されたカツを食ったらもう・・・昇天しかない。片道切符なのさ。
ふん、蓋が閉まらない理由はこれさ。
カツが1枚1枚デカく厚い・・・。
こ、こんなに乗せていいんですかい・・・?
カツはサクサクでジューシー。
肉質は実に素晴らしく味わい深い。
で、ここの50年継ぎ足しのソースはいつまでもバクバクと食えるんだよ。
一般的なソースカツ丼のそれとは異なり、しつこさがまったくなくて常に箸が動き続ける塩梅なの。
私はこれまで断固として卵とじ派だったが、門・やませんのソースカツ丼に出会ってからその喜びを覚えることができた。
伊那市駅近くに住む人々が羨ましい・・・。
生まれて初めてウマウマなソースカツ丼に出会えたよ。
ありがとう、門・やません。
【総括】伊那市駅前でウマウマな料理を食らいたいなら迷わず行っちゃいな
私にとって門・やませんは伊那市の扉を開けてくれた存在(門だけにな)。
ウマウマなソースカツ丼に衝撃を覚え、お母さんに優しく接してもらったからこそ、飲み屋街へ繰り出すことができた。
伊那市へ行く時は必ずここに寄ってから飲み屋街へ出る。
と・に・か・く、伊那市駅前でウマウマな料理が食べたいなら是非とも門・やませんへ足を運んでほしい。当記事ではソースカツ丼をプッシュしたけど、名物のナポリタンもウマウマだし、ピラフやラーメンもハマっちまう旨さなんだわ。
あ、昔ながらの洋食屋が好きな人にもピッタリな店舗だと思うね。
半世紀続く味をぜひ堪能してちょーだい。
引用:
abn長野朝日放送「駅前テレビ」放送分【1】
伊那市でおすすめの飲食店一覧
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