松本市には多種多様な焼肉店が点在している。
そのなかでも独特の世界観を放つのが焼肉屋「亀八」村井店だ。
初の亀八に行って参りました。
一般的な焼き肉店の味付けとは異なり、極めて独特。ボリュームは全体的に少なめですが、何とも形容しがたい魅力を持った焼き肉店。
不思議だな、ホント。
特殊。昼から夜まで通し営業なので昼飲みに最適かもしれません。
いずれ記事にします!#亀八#村井店 pic.twitter.com/57gJIbXfhM
— ショギョウムジョウ | 信州の飲兵衛ブロガー/ライター (@shogyomujo_n) March 22, 2020
「亀八」村井店の特徴
- 義経鍋での焼肉を楽しめる店舗
- 牛・豚・鶏・ジンギスカンなど様々な焼肉を楽しめる
- 独特の風味があるタレは亀八の代名詞
- 焼肉以外のメニューも要チェック
- 店内は広々としているのでゆったり飲食できる
「亀八」村井店は、田川沿いに店を構える昔ながらの焼肉店。けっして万人ウケする店舗ではないが、その雰囲気と味わいが自身にフィットするとドハマりすること間違いなしだ。
当記事ではそんな焼肉屋「亀八」村井店の食レポなどをまとめた。
常連客から愛され続ける松本市村井にあるディープな焼肉店
「亀八(かめはち)」村井店は松本市村井町北2丁目、田川沿いにある焼肉店。県内に2店舗あり、もっとも知名度があるのは「穂高店」になる。
MAP
村井店は外観こそ真新しく入店しやすい雰囲気をもっているが、ほぼ常連客のみで固められた、ある意味ディープな店舗と言える。
店舗の規模は焼肉チェーン店とくらべるとやや小さく感じるが、店内は想像以上に清潔感があって広々。食べるもよし呑むも良しの空間だ。
座席はテーブルと座敷の2種類。
テーブル席は焼肉をしないメニュー専用で、座敷席はすべて焼肉専用だ。
畳にこの模様をした田舎特有の柄テーブル。
これはもう・・・一部の方にはたまらないはず。
テーブルの中央はこのように切り取られていて、義経鍋を置くためのコンロになっている。
そして亀八を語るうえでは外せない「義経鍋(よしつねなべ)」。
この鍋は水炊き(中央部)と焼肉(周囲)を同時に楽しめるのが魅力。主に中南信エリアでは、ジンギスカンとセット的な存在である。
メニューラインナップについては後述するが、焼肉はジンギスカンをはじめ牛から鶏まで一通りのメニューを注文可。さらにランチは焼肉だけでなく定食メニューも提供されるので、必ずしも焼肉を食べる必要はない。
客層は常連客が9割といったところ。
ただし入店のハードルはかなり低く、一般的な焼肉チェーン店を利用する感覚で入れる。
亀八は典型的な焼肉店をイメージしている方には不向きだが、どこまでも昭和で飲兵衛が好みそうな焼肉店を好む方にはおすすめだ。
義経鍋の発祥
義経鍋の発祥は源義経が平泉へと落ちたときに、捕らえた鴨を兜(鍋として代用)で料理したことがキッカケといわれている。
なお、義経鍋は長野県の中南信エリアにおいてはお馴染みのアイテムだが、県外の一部地域でも愛用されるアイテムだ。
義経鍋といえば岡谷諏訪で有名な焼肉専用の鉄器だが、青森県の一部地域でも有名らしい。
ただし以下の点がこちらと微妙に違うような違わないような…
・鉄器の形状が異なる
☞写真①(こちらと同じ型も点在)・主に馬肉を焼いて食べる
☞写真②(こちらは主に羊肉)この違い、すげー気になる。 pic.twitter.com/KS5RoFZ36q
— ショギョウムジョウ | 信州の飲兵衛ブロガー/ライター (@shogyomujo_n) March 28, 2023
長野県と北海道ではジンギスカンとセットだが、青森県の一部地域では馬肉とセットらしい。こういったローカルの食文化を知ると、義経鍋をさらに愛しく思える。
「亀八」村井店のメニューラインナップ
「亀八」村井店のメニューラインナップはややシンプル。一般的な焼肉チェーンのラインナップと比べると寂しく感じるかもしれない。
主なメニューはこんな感じ。
このように2ページで収まりきる内容。
メニューをカテゴライズするとこんな感じだ。
- 焼肉
- 一品
- 冷たい料理
- 麺
- ご飯系
- スープ
「亀八」村井店はあくまで昔ながらの焼肉屋。
したがって、現代の焼肉屋のような「あれもこれもを注文できる店」ではない。
いわば置かれているメニューから好きなものを見つけ、マイペースに注文する焼肉屋と言える。
なお、ランチタイムには以下の定食メニューが加わるので、ノン焼肉な食堂としても利用可。
近辺で食堂といえばあずさが有名だが、混んでいて入店できなかった場合は「亀八」村井店を有力候補にできる。
続いてドリンクメニュー。
アルコールラインナップは豊富。
これが影響してか、常連客の多くはここを飲み屋(宴会場)として利用している。
適度に肉を焼きながらガッツリ呑むのは至福。
私もここでよくそれをやっている(笑)。
このように「亀八」村井店のメニューラインナップはシンプル。しかし、十分に楽しめる内容になっているので、けっして品数だけでスルーしないように。
【食レポ】「亀八」村井店の味にハマるかハマらないかはタレ次第
結論から言おう。
亀八は万人ウケする焼肉屋ではない。きっと人気焼肉チェーン店の味に舌が慣れてしまっている方なら、残念な評価をくだすことだろう。
その理由は大きく分けて2つある。
- ①:味にクセがある(個性的な味付け)
- ②:タレもまたクセがある(同上)
つまりは食べる者の舌に合うかどうか。
一般的な焼肉チェーンのように、万人が好む味付けになっていないことをインプットしておいてほしい。「亀八」村井店の味付けはそれほどまでに個性的なのだ。
とはいえ、見た目的にはどれもそう見えない。
むしろいたって普通。
唯一目立つのは全体的にこぶりなことくらいだ(これは義経鍋に合わせているため)。
それでは個人的におすすめの以下のメニューを紹介していく。
- ①:カルビ
- ②:ジンギスカン
- ③:豚タン
- ④:わかめスープ
いずれも「亀八」村井店の鉄板メニューなので、食レポを参考にアクセスした際は注文してみてほしい。
①:カルビ
カルビはシンプルながらもやっぱり定番のメニュー。
口に入れた瞬間はわりとあっさりしているので、インパクトが弱いと感じてしまう。
しかし、亀八ならではの独特の風味とクセがあとから効いてきて、唯一無二の味わいに舌が大喜びする。この個性的な味わいは最初こそ戸惑うが、気が付くと「悪くないじゃん」⇒「あれ?ウマいかも?」⇒「これだよこの味だよ」といった感じに。
肉のサイズは非常にこぶりだが、逆を言えば食べやすいとも言える。
②:ジンギスカン
ジンギスカンは亀八の看板メニューということもあってウマウマ。
カルビだと個性的に感じてしまう独特の味付けも、ジンギスカンになると絶妙にマッチして箸が進む。きっとジンギスカンのためのタレ(味付け)なのだろう。
白米もアルコールも進む。
亀八に来たらまずはジンギスカンとアルコールで決まりかと。
遅いGWもけふで終了。
濃厚な3日間であった。おつかれサマンサタバサ。
最終日はここで。 pic.twitter.com/ASFo7YB7mI— ショギョウムジョウ | 信州の飲兵衛ブロガー/ライター (@shogyomujo_n) May 12, 2023
ジンギスカンだけで何杯でも呑めるしね、実際。
③:豚タン
豚タンもハマっちゃうこと間違いなしのメニュー。
「牛タンがない時点で不満!」という方もいるかもしれないが、亀八の豚タンは想像以上に止まらなくなる。
唯一味付けされていない肉というのもポイント。
小ぶりだけど味わい深いので、アルコールとの相性が抜群。がっつり食らうというよりも、おつまみ的な感覚で注文するといいかもしれない。
個人的に豚タンはレモンサワーが止まらなくなるメニューだと思っている。
店内の雰囲気も相まって、本当にアルコールが進むところだなーと。
④:わかめスープ
非常に地味ではあるが、私が「亀八」村井店でもっともおすすめするのは「わかめスープ」だ。
ここのわかめスープは濃い目。
だけど味わい深くてウマい。
いつも気が付けば、3杯以上は注文している。
ちなみにスープはラーメンにも使用されるので、ぜひ麺もお試しあれ。
満足度の高い〆が実現するはずだ。
【まとめ】「亀八」村井店はどこまでもマイウェイを貫く焼肉屋
「亀八」村井店の味付けは本当にクセがある。
歌手で例えるならミスチルの桜井さん、スガシカオさん、山崎まさよしさん。彼らはなかなかのクセを持った歌声だが、それぞれ日本を代表する人気シンガーだ。
つまりは亀八のクセある味付けも、何かのきっかけでハマる可能性があるということ。
これは私の意見にすぎないが、亀八特有のクセは他店と差別化できる「大きな武器」であり「魅力」だと思っている。
気になった方は、ぜひアクセスしてみてほしい。
Amazonで売れているジンギスカン
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