人口1000人あたりの居酒屋の数が全国でトップクラスの伊那市。
伊那北駅~伊那市駅エリアは居酒屋・スナックが所狭しと密集しており、懐かしさあふれる店舗もあればディープな店舗もある。
そんな伊那市の飲み屋街(商店街)は、飲兵衛はもちろんレトロでディープな風景を好む人間にとってたまらないエリア。ということでこの記事では、伊那市の飲み屋街・商店街における魅力をまとめてみる。
自ら「レトロな街」と名乗る伊那市
まずは伊那市・飲み屋街の外れ(住宅地)から歩いてみる。
早速、ニンマリする最高級の看板を見つけた(笑)。
「ようこそレトロな街 伊那へ」。
堂々と自らレトロ宣言しているあたりが何とも微笑ましい。
イマドキさ、どこの街もモダンな外観が広がっているし、そのように建設・改装する。しかし、伊那市はトレンドに一切とらわれることはない。いつ何時も町並みを変えないスタイルなのだ。
これには惚れ惚れする・・・。ただ歩いているだけなのに昭和の香りがこれでもかってくらい漂っているんだよな。
それでいて、威張っている様子がまったくない。
背丈にあわないことは一切しないのだろう。
観光客も飲兵衛も居心地良く過ごせる理由はそれかと。
飲み屋街へと近づいてみると、また同じフォントと配色のアレ(笑)。
絶妙な笑いを誘うこれらの看板がたまらなく愛おしい・・・。
反感を買わない程度で自ら言っちゃうスタイル、真似させていただこう。
ディープな風景が随所に見え隠れする商店街
伊那市駅付近に到着。
飲食店が所狭しと密集するこのエリアは、昔ながらの商店街が146号線を挟み、それを後ろから支えるかのように飲み屋が立ち並ぶ。
伊那市駅エリア
ここは一言で表現するなら、ディープな風景が凝縮されたレトロの宝庫。飲兵衛はもちろん、レトロ厨にはたまらないエリアといえよう。
特に商店街は時間が昭和で止まったかのような雰囲気。良い意味で真新しい店舗が少ない。私なんぞはその懐かしい風貌に感動しきりだった。
とはいえ、昔はこういう商店街が溢れていたのに・・・・と、どこか切ない気持ちもこみ上げてくる。時の流れは残酷だ。
商店街裏もレトロがたっぷり
続いては商店街の裏側に移動。
こちらは飲み屋が密集しているだけでなく、昭和の風貌をした住居・建物が多い。レトロでディープな風景を好む人からすると、写真を撮らずにはいられないエリアかと。
伊那市駅エリアの魅力は、レトロな建物をこれでもかと堪能できるところ。散策をすればするほど、新たな発見があって魅了されてしまう。
私なんぞは完全なる伊那の虜だ。
以前住んでた東京の千歳烏山も愛しているし、長野県では上田市の飲み屋街もそれなりディープで好きだけど、伊那市ほどレトロが共存している飲み屋街はないと思う。
このツギハギ感がたまらない住居とか
精肉店「肉の一富士」をふくむ昭和な店舗の数々とか
今はもう営業していない廃墟ホテルとかね。
商店街エリアは飲み歩きだけでなく、ぶらりと歩くのも楽しい。飲み屋街が目を覚ますまでは純粋に観光・散策を楽しむのがベスト。
それぞれを満喫しないともったいない。
飲み屋街には趣のある店舗がとことん誘惑してくる
伊那市駅付近の飲み屋街は実に広範囲。
居酒屋・スナックの数は尋常でなく、店選びが非常に困難である。
だって・・・歩けば歩くほど興味深い店舗が顔を出すのでね・・・。
比較的新しいスナック店舗が並んでいるところとか
あまりにも有名な入船「有楽街」とか
インパクトありありの「葉隠」とか
商店街の裏通りとかね。
このような趣のある風景を撮影したいなら、明るい時間帯がおすすめ。夜になったら飲食店の誘惑に負けてとてもじゃないがカメラなど持てない(苦笑)。
無論、夜も違う魅力を味わえるし撮影もできる。しかし、エリア全体は想像以上に薄暗いので、撮影には適してない。
とにかく伊那市の飲み屋街は誘惑がいっぱい。焼鳥なら焼鳥店、スナックならスナックと限定しないかぎり一向に飲むことはできないだろう。
酒も風景も好きな方は、迷いに迷って疲れて果ててしまうかもしれないのでご注意を。
飲み屋街で呑んでいて気づいたこと
私は中信の人間だが、とにかく伊那市が大好きだ。
次は伊那のどこで飲もうかと妄想する時間が多い。
伊那の飲み屋街と出会って以降、時間を見つけては伊那市へ宿泊するようになった(電車移動)。これまでに何度も飲み歩いたが、ある傾向に驚かされたことがある。
それは次の3つ。
- ①:常連さんは深酒をしない
- ②:ディープな人が多い
- ③:治安は悪くない
それでは上記3点を掘り下げてみる。
①:常連さんは深酒をしない
飲んでいると常連さん(と思われる方)を沢山見かけるが、彼らには共通点がある。
それは深酒をしないことだ。
こんなにも居酒屋とスナックが溢れているのに、深酒する前に帰宅する方が多い印象。ひとつの店に長居しない傾向もあるかと。
私なんぞはハシゴ酒をこよくなく愛するため、たびたび深酒をする人間だが、伊那市民の多くは適度に飲んでいい具合で帰えるのだろうか。
毎日飲んでいるわけではないので、あくまで主観ではあるが・・・・。
仮にこの考えが正解だったなら、伊那市民はステキだと思う。
(見習わなければならない部分なので)
②:ディープな人が多い
伊那市の飲み屋街の人々は町並み同様、ディープな人が多い印象を受ける。
それは決してネガティブなものではない。
どこまでも個性的、ということだ。
常連さんたちは基本的に笑顔で友好的。現時点では居酒屋しか入っていないのですべてを確認できたわけではないが、いつも良い飲みができている。ステキなマスターが多いしね。
スナックは未確認なんだけど、きっとさらにディープな世界が広がっているのだろう。
いつか物静かなエリアにあるスナックに入店してみたい。
ディープで面白い方と出会えそう。
③:治安は悪くない
伊那の飲み屋街は飲食店が密集している。
居酒屋が多い場所は治安の悪さが懸念されるが、実際のところはガチで平和。
むしろ笑顔で溢れていて居るだけでハッピーになれる。
松本駅前とは明らかに違う。
けっして松本駅前をDisっているわけではないが、集まる人々の層が根本的に違う気がする。
だから癒されるんだろうな、伊那の飲み屋街は。
【総括】伊那市の飲み屋街に首ったけなんよ
伊那市の商店街・飲み屋街がもつ雰囲気はかなり独特。
しかし、そこに殺伐とした空気は流れていない。
レトロでディープな町並み。異常な数の飲食店。笑顔があふれる人々。ここまで個性的なエリアに惚れないわけがない。
もうね、伊那で飲食したときから惚れちゃって首ったけなの。できることなら伊那市に住みたいくらい(わりと真剣に)。
当記事を読んで、伊那市の飲み屋街・商店街が少しでも気になったなら是非足を運んでほしい。ワクワクドキドキが止まらない1日を過ごせると思う。
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