長野県民から愛され続ける丸善「ホモソーセージ」。
もはや説明不要のソウルフードだが、ホモソーセージにはいくつかの謎がある。
例を挙げると以下のとおりだ。
- ①:ホモソーセージという意味深な名前の意味
- ②:ホモソーセージの販売地域
- ③:丸善は長野県の会社じゃない?
- ④:ホモソーセージの開け方
- ⑤:ホモソーセージと魚肉ソーセージの違い
なかでも多い疑問は「なぜ誤解を招きかねない意味深な名前で販売しているのか?」だろう。
当記事はそんな丸善「ホモソーセージ」についてまとめた。
この商品にさまざまな疑問を抱えている方は、ぜひチェックしてみてほしい。
ホモソーセージとは
丸善「ホモソーセージ」とは、株式会社 丸善が製造・販売する魚肉ソーセージ。
長野県民にとってはもはや定番のソウルフードであり、どの家庭にも常備されている確率が高い加工食品のひとつだ。
おそらく長野県で「魚肉ソーセージと言えば?」と尋ねられたら、7割以上の人は「丸善ホモソーセージ」と答えるはず。ホモソーセージはそれほどまでに県民とって身近な食品である。
ホモソーセージの栄養成分表示
- エネルギー:130kcal
- たんぱく質:8.2g
- 脂質:5.7g
- 炭水化物:10.8g
- 食塩相当量:1.5g
ホモソーセージの原材料
魚肉(たら、ひめじ、まぐろ、その他)、結着材料(ペースト状小麦たん白、でん粉、ゼラチン、粉末状大豆たん白)、豚脂、砂糖、食塩、香味調味料、魚介エキス、野菜エキス/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、スモークフレーバー、香辛料抽出物、赤色106号
それでは、丸善ホモソーセージの謎にせまっていこう。
丸善ホモソーセージに関する疑問
ここでは丸善ホモソーセージに関する以下の疑問を解決していく。
- ①:ホモソーセージという意味深な名前の意味
- ②:ホモソーセージの販売地域
- ③:丸善は長野県の会社じゃない?
- ④:ホモソーセージの開け方
- ⑤:ホモソーセージと魚肉ソーセージの違い
いずれも上位にランクインする疑問かと。
それでは上記5つを紐解いていく。
①:ホモソーセージという意味深な名前の意味
ネット上ではホモソーセージに対して、なぜ「ホモ」なんて意味深な名前をつけたのか?と常に話題。たしかに勘違いされてもおかしくない名前ではある。
がしかし、この意味深な名前の意味はいたって単純だった。
ホモソーセージの「ホモ」は、「ホモジナイズ(Homogenize)= 均等にする」の意味。
ホモソーセージの「ホモ」は、英語の「Homogenize」(ホモジナイズ:均質化する)からとったものです。魚のすり身を均質に混ぜあわせ、いつお買い求めいただいても品質が良いという意味を込めて商品名に使用しております。
「ホモ」が独り歩きしてネット上ではネタにされがちだが、この意味深な名前の由来はどこまでもシンプルでわかりやすいものだった。
とはいえ、他にも候補として相応しい名前があったのでは?とも感じてしまう(苦笑)。
②:ホモソーセージの販売地域
ホモソーセージの販売地域は、はたして長野県だけなのか。
これを知るには、ホモソーセージの出荷量をインプットすればOK。
SBC「ずくだせテレビ」によると、ホモソーセージの全国出荷量No.1は「長野県」。
2位は福島県、3位は山形県とまったく予想できないランキングになっているが、注目すべき部分は上の写真の(約20%)という部分。
ホモソーセージは全国に出荷されているが、なんと販売地域の2割は長野県なのだ。
このようにホモソーセージの販売地域は長野県がダントツ。しかし、全国で販売されているので、長野県限定の食品というわけではない。
県外にはホモソーセージをもとめて、販売地域を探る人もいるようだ。
③:丸善は長野県の会社じゃない?
長野県から異常なまでの愛を注がれているホモソーセージ。
その証拠は圧倒的な出荷量といっていいだろう。
そうなると、株式会社 丸善も長野県で愛される県内企業と思ってしまう。
がしかし、丸善は長野県の会社ではない。
東京都の会社である。
☟
丸善の会社概要
社名 | 株式会社 丸善 |
設立 | 昭和31年4月2日 |
本社 | 〒110-0005 東京都台東区上野3-5-9 |
資本金 | 1億円 |
事業内容 | 食品の製造・販売(各種練製品・レトルト食品) |
従業員数 | 350名 |
これは長野県で同じく愛されるソウルフード「ビタミンちくわ」と同様のパターン(ビタミンちくわを製造・販売する「スギヨ」は石川県の会社)。
『ビタミンちくわ』は信州に欠かせない食品だが、製造販売は石川県の会社・株式会社スギヨ。
信州に定着した理由はスギヨが大正時代にちくわの穴に食塩を詰めて長野県へ発送した事がキッカケ。
海のない信州にとっては大変貴重なセット商品で飛ぶように売れた。
そして形を変え現在に至る。 pic.twitter.com/mJ2u7QDo06
— ショギョウムジョウ | 信州の飲兵衛ブロガー/ライター (@shogyomujo_n) April 14, 2023
県外で製造されているのに愛されている商品って少なくないかも。
それにしても丸善が東京都台東区とはビックリ。
④:ホモソーセージの開け方
ホモソーセージは長野県民にとって欠かせないソウルフードだが、実は開け方に苦戦する食品でもある。
開け方は十人十色。爪を使ってこまめに破いたり、歯で強引に噛みちぎったりと様々だが、いずれも正しい開け方とは言い難い。
そこでSBC「ずくだせテレビ」が放送した、丸善推奨のホモソーセージの上手な開け方を掲載する。
丸善推奨のホモソーセージの開け方
なにも難しいことはない。
写真のようにホモソーセージの先端につまようじを刺し、ねじるだけ。
これだけでキレイに剥くことができる。
今後はもう強引に噛みちぎる必要なし。
⑤:ホモソーセージと魚肉ソーセージの違い
ホモソーセージと魚肉ソーセージの違いは「製法」。
いずれも一般的には魚肉ソーセージだが、ホモソーセージに関しては独自の製法で仕上げている。つまり、ホモソーセージは丸善の登録商標なのだ。
以下のやりとりは非常にわかりやすいので、ぜひ参考にしてみてほしい。
まとめ
これであなたも丸善「ホモソーセージ」博士のひとり(たぶん)。
重要なポイントをおさらいしよう。
- ホモソーセージのホモとは「ホモジナイズ(Homogenize)」の意味
- ホモソーセージの販売地域は全国だが長野県が出荷量No.1(約2割)
- 株式会社 丸善は東京の会社
- ホモソーセージは爪楊枝を刺してねじると上手に剥ける
- ホモソーセージと魚肉ソーセージの違いは「製法」
お酒の席などでうんちくとして語ってみてはいかがだろうか。
引用:
丸善 公式サイト【1】
SBC信越放送「ずくだせテレビ」2008/11/14放送分【2】
ホモソーセージは常備すべきだと思うの
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