長野県はなぜ花粉が少ないのか。理由はぜんぶで3つあります。

長野県はなぜ花粉が少ないのか。理由はぜんぶで3つあります。 長野県のローカル情報
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信州がーる

長野県は自然があふれているのに、花粉が少ないという噂を聞きました。これって本当なんですか?もし事実ならその理由を教えてほしいです。

当記事は長野県の花粉が少ない理由について知りたい方が対象。

結論から言うと、長野県はたしかに花粉が少ない県。花粉飛散量例年値が少ない県をランキングにした場合、長野県は第4位となる。

都道府県花粉予想総飛散量
(平方センチメートル)
1位北海道(旭川)約30
2位和歌山約1,300
3位広島約1,600
4位長野約1,900
5位鹿児島約2,000

参考:今季の総飛散量予測 | 日本気象株式会社

では、長野県の花粉量が少ない理由は何なのか。
その主な要因は次のとおり。

  • ①:花粉量が少ないカラマツが広範囲に植えられているため
  • ②:花粉の主要発生源であるスギやヒノキが育ちにくい環境であるため
  • ③:長野県には花粉の少ないスギ品種がある

当記事では、上記の理由のほか長野県の花粉情報をまとめた。

記事の信頼性

  • 筆者は長野県出身で中信在住20年のWebライター
  • 長野県のあちこちで日々さまざまな経験と情報収集を重ねる(中信がメイン)
  • Twitterフォロワー:約6,300人

長野県の花粉量が少ない理由

長野県の花粉量が少ない理由は次のとおり。

  • ①:花粉量が少ないカラマツが広範囲に植えられているため
  • ②:花粉の主要発生源であるスギやヒノキが育ちにくい環境にあるため
  • ③:長野県には花粉の少ないスギ品種がある

いずれも要素に過ぎず、相乗効果によって花粉量が少ないという結論に至る。

それでは上記3つの理由について解説していく。

理由①:花粉量が少ないカラマツが広範囲に植えられているため

長野県の花粉量はたしかに少ないのだが、それはあくまで全体で見た時の話。とくに南信州はスギやヒノキの花粉飛散量がきわめて多いので、現地の人々からすれば花粉量が少ないといった感覚は微塵もないだろう。

しかし長野県のその他エリアでは「拡大造林政策」によって、耐寒性が高く花粉量が少ないカラマツが広範囲で植えられた。

花粉量が少ないカラマツ

出典:Wikipedia

したがって南信州を除くエリアでは、花粉飛散が少ない傾向にある。

長野県でも地域によっては花粉飛散量の差が大きいことを理解せねばならない。

理由②:花粉の主要発生源であるスギやヒノキが育ちにくい環境にあるため

長野県の花粉量が少ない理由2つめは、花粉の主要発生源であるスギやヒノキが育ちにくい環境にあるためだ。

スギやヒノキが育ちやすい標高は、おおよそ海抜0メートルから500メートルの範囲と言われている。無論、これらの樹木は地形や気候条件によって、さらに高い標高でも育つこともある。がしかし一般的には、低地から丘陵地にかけての範囲が適しているのだ。

では、長野県の市街地における標高はどれほどなのか。

標高
長野市約400メートル
松本市約600メートル
諏訪市約750メートル
木曽町約800メートル
軽井沢町約1,000メートル

参考:データで知る信州 | しあわせ信州

長野県は標高差が大きいため、市街地の標高平均を一概に示すことは難しい。しかし、概ね高い標高の地域が多いと言える。

したがって長野県はスギやヒノキが育ちにくい環境にあるため、他県に比べて少ない傾向にあるのだ。

理由③:長野県には花粉の少ないスギ品種がある

長野県の花粉量が少ない理由3つめは、県内に花粉の少ないスギ品種が存在するため。

林野庁は2001年2月、花粉が少ないスギ品種が見つかったと発表した。この中には長野県で見つかった4品種が含まれていたのである。

それだけではない。

長野県には一般的なスギに比べて雄花を着ける量が少なく、花粉の飛散量が少ない性質をもった在来品種が存在する。

「クマスギ」だ。

戸隠神社のクマスギ

戸隠神社のクマスギ

クマスギといえば戸隠神社の並木道があまりにも有名だが、一般的なスギと比べると花粉飛散量が少ないスギとして見られているようだ。

このクマスギの存在も、長野県の花粉量が少ない理由に影響している可能性がある。

参考:花粉の少ないスギ | 長野県林業総合センタ- ミニ技術情報

 長野県で花粉が飛散する時期と特徴

長野県で花粉が飛散する時期と特徴は次のとおり。

花粉の種類飛散時期主な特徴
スギ花粉2月下旬から4月上旬 (地域や気象条件により異なる)
  • 飛散量が多い
  • 全国的に影響が大きい
ヒノキ花粉3月下旬から5月中旬 (地域や気象条件により異なる)
  • 飛散量はスギ花粉より少ない
  • 地域性がある

長野県は他県と比べると花粉の飛散量が少ないが、それでも花粉は飛んでいるので対策をしないとガッツリ花粉症にかかる。

花粉が飛散する時期をインプットして、余裕のある花粉症対策をしよう。

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万全の対策をとることが重要だが、花粉症に良いアイテムは人によって違う。そこで、当方がおすすめする4つの対策をいくつか紹介させていただく。

  1. マスクやメガネを着用する
  2. 花粉が付きにくい素材の衣類を切る
  3. 空気清浄機を使用する
  4. 次亜塩素酸水を使用する

これらを適切に活用すれば、症状の軽減を期待できる。

それでは、詳しく解説していく。

マスクやメガネを着用する

外出時は、花粉対策用のマスクとメガネを着用しよう。

マスクは、鼻や口から花粉が侵入するのを防ぐ。通常タイプよりも、花粉対策用の高機能マスクを選ぶと効果的だ。

花粉用マスク

メガネは目に花粉が入るのを防ぐだけでなく、目の周りの皮膚への付着も抑えてくれる。花粉症用のゴーグル型を使用すれば、高い効果が得られるはずだ。

花粉用メガネ

花粉が付きにくい素材の衣類を切る

花粉が多く飛散している時期は、外出時の服装選びにもこだわりが必要。花粉が付きにくい素材の衣類を選べば、症状の軽減を実現しやすい。

ウールやフリースなどの起毛した素材は避け、ナイロンやポリエステルなどのツルツルした素材を選ぼう。また、静電気を抑える加工が施された衣類も効果的だ。

とはいえ、機能性にこだわるとデザインがダサくなりやすい。そんなときは、花粉の付着を防止してくれるスプレーの使用をおすすめする。

花粉ガードスプレー

また、帰宅をしたら玄関で衣類に付いた花粉を払い落とす習慣を身に着けてほしい。

空気清浄機を使用する

室内での花粉対策は、空気清浄機の使用が効果的だ。

HEPAフィルターを搭載した製品を選び、寝室や居間など、長時間過ごす場所に設置しよう。

また、花粉の飛散が多い時期は、窓を閉め切って外気の侵入を防ぐべき。換気をすると、空気清浄機を常時運転していても効果が得られないので注意したい。

加えて、フィルターの清掃や交換を定期的に行い、性能を維持する意識を持とう。

次亜塩素酸水を使用する

花粉対策には、次亜塩素酸水の使用も有効だ。

次亜塩素酸水は、有機物に触れた瞬間、細胞の内部に透過し、原因菌を除菌し水と酸素に分解されます。残留性が少ないからこそ、赤ちゃんや小さな子供がいらっしゃるご家庭での除菌におすすめです。

参照元:除菌水ジーア

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【まとめ】長野県は花粉量が少ないけど花粉症対策はマストですはい。

長野県は花粉量が少ないのは紛れもない事実。
されど、花粉症に悩まされている人はつねに対策が必要となる。

もっといえば花粉症に悩まされている県外の方が、長野県は花粉量が少ないという理由だけで移住を検討するのは大間違いだと。

いや~な花粉シーズンはどこまでも現実主義でがっつり対策しませう。


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