「水辺には霊が集まりやすい」
これはオカルト話でよく語られるフレーズだ。
事実、湖・池・ダムなどの水辺には、必ずと言っていいほど”心霊”の噂が浮上する。
今回フォーカスするのは松本市で有名な水系「美鈴湖」。
なんでもいくつかの心霊話が噂されており、過去には事件も起こっているのだとか…。
当ブログでは塩尻市洗馬にある人造湖「沓沢湖」の心霊話についても検証しているが、結局は根拠のない噂の一人歩きだった。
はたして松本市にある「美鈴湖」やいかに。
目次
レジャー施設が充実する「美鈴湖」
美鈴湖はへらぶら、コイ、ワカサギ釣りで有名な人造湖。
かつてはブラックバス釣りでも有名な湖だったが、現在は全面ルアー禁止。ブラックバスによってワカサギが捕食されるなど、生態系の破壊抑止が理由と言えよう(バスアングラー(釣り人)の抑止も)。
釣り以外では観光地としても知られ、湖畔にはキャンプ場をはじめ、BBQ場、マレットゴルフ場、そして美鈴湖自転車競技場などがある。
このように美鈴湖にはさまざまな目的をもった人々が集まる。
ごく普通にネット検索しても心霊というキーワードは出てこないし、クリーンで賑やかな湖でしかないといった印象だ。
噂される心霊話
さて、活気あふれる美鈴湖だが心霊スポットという一面もある。
はたしてどんな心霊話が浮上しているのか。
掘り下げて調べてみたところ、美鈴湖にてよく聞かれる心霊の噂は次のようなものがあった。
1)夜になると湖から赤ちゃんの泣き声が聞こえてくる
2)火の玉が湖面をゆらゆらと漂っている
3)実際に自殺があった
4)実際に行方不明者がいる
1と2は美鈴湖でよく聞かれる心霊話の鉄板で私も知っている情報(無論、事実確認はできてない)。
気になるのは3と4。
これについてリサーチしてみたところ、どうやら自殺者・行方不明者が出ていることは事実のようだ(実際にニュースになっていることもわかった)。
本記事でそれら情報を掲載することは避けるので、詳しく知りたい方はネット検索していただきたい。
美鈴湖を含むその近辺では確かに自殺者と行方不明者が出ていた。
それが原因で(その方の)幽霊が出るという噂が拡散しているようだが、そう言った安易な発想はいただけないね。
根拠のないこじつけは何より不謹慎極まりないし、負の要素しか生み出さない。
1と2に関してはまだかわいい噂話で済むが、3と4に関しては冗談にしていい話ではない。やはり美鈴湖も勝手に心霊スポットにされたケースと見ていいかもしれない。
心霊スポット化した原因は“鬱蒼とした雰囲気の道中”にあり
美鈴湖が心霊スポットと言えるような証拠はどこにもない。
心霊写真・動画などがupされていれば、まだ可能性を感じさせてくれるものの何一つないのである。
うん、やっぱり美鈴湖が心霊スポット化した原因ってのは“道中”にあると思う。
美鈴湖の道中は鬱蒼とした樹々の連続なので、その不気味さが要因じゃないかねえ…。
日が暮れた頃の道中は心霊要素を詰め込むには格好だし、深夜ともなれば完全なる闇なので物音ひとつで心霊体験…と勘違いしても無理はない。そんな道中を越え、たどり着いた美鈴湖を見たとき、それを美しいと思うか不気味と思うか。
いずれにしても夜の水辺はどこも不気味。
さまざまなイメージを膨らませてしまい、それが”見えた”ような錯覚に発展することもある。
本当に心霊体験をしたという方は是非コメントか当ブログTwitterへリプを。
【総括】お化けなんてないさお化けなんて嘘さ
中信エリアにおけるその他心霊スポットと比べても、美鈴湖はインパクトに欠ける。
心霊体験として投稿されている情報を見ても、作り話感が強めでワクワク感がないのだ…。
心霊スポット化させるための噂の流布は、美鈴湖のイメージを大きく落とす行為でしかない。現に同湖はゴミ問題に悩まされており、釣り人をはじめ観光客のマナーが問われている。また、走り屋が多いという問題も抱えているようだ。
美鈴湖は松本市の収入源でもある。
そんな湖を心霊スポットにするのは…ね?
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