塩尻市広丘吉田に地元住民からこよなく愛される大衆食堂がある。
「食堂SSドライブイン広丘店」だ。
食堂SS広丘ドライブイン店の魅力
- 外見こそ新しいが中身は昔ながらの大衆食堂
- 地元住民によって独自のコミュニティが形成されている
- メニューラインナップがとんでもない
- メシも吞みもOK
- 駐車場が広いので混み合っていても余裕で停められる
「SS食堂」でお馴染みのここは、老若男女が訪れる懐かしさと心温まる料理が魅力の大衆食堂。贄川にある木曽本店は休業してしまったが、広丘店はこれまでと変わらず元気に営業している。
他店では味わえない独特のローカル感を堪能したいなら、間違いなくおすすめの店舗だ。
当記事はそんな「食堂SSドライブイン広丘店」を紹介する。
食堂SS広丘ドライブイン店の特徴
食堂SSドライブイン広丘店は、塩尻市広丘吉田にある昔ながらの大衆食堂。外観は比較的新しいが、内部は昔ながらの大衆食堂そのもの。
一昔前に点在していたドライブインの生き残りでもある。
MAP
魅力は大きく分けると3つ。
- ①:メニューの数が尋常でない
- ②:昭和レトロな雰囲気と独特のローカル感に包まれている
- ③:家庭的でなつかしい味わいの料理
ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説してみる。
①:メニューの数が尋常じゃない
食堂SS広丘ドライブイン店のメニューラインナップは充実しているなんてレベルではない。
厨房カウンターの上部には魅力的なメニューの札が所狭しと張られ、なんとも表現できない独特の空間を作り上げている。
テーブルに置かれているメニュー表はこんな感じ。
こうして見ると別にそこまで多くはない印象を受けるのだが、いざ店内に行くと雰囲気に呑まれる影響か多く感じてしまう。
メニューは定食と麺が軸。
気分に応じて好きなものを注文すればOKだ。
メニューがどうにも決まらないときは店員のおばちゃんにおすすめを聞くといい。
なお、ドリンクメニューは極めてシンプル。
アルコールは「ビール」「酎ハイ」「酒」の3種類。あとはソフトドリンクという構成なのでこっちは迷わずに済む。
②:昭和レトロな雰囲気と独特のローカル感に包まれている
食堂SS広丘ドライブイン店の最大の魅力は「昭和レトロ」といっても過言ではない。
やっぱSS食堂は落ち着くし癒される!
さて、仕事するか。あ、そうそう、帰り際に中華料理屋『吉源(元鬼瓦)』の前を通ったら開店祝いと思われる花が置かれ、ラーメン屋ののぼりが立てられていた。
でも、店名も外観もまだ吉源のまんま。つい最近通ったときは閉まってる様子だったが、新規なのかな pic.twitter.com/XP4u8fHsgi
— ショギョウムジョウ | 長野県中信メインのローカル情報ブログ (@shogyomujo_n) January 22, 2020
店内は昭和の雰囲気に包まれ、何もかもが温かい印象を受ける。テーブルにしろ椅子にしろ最初に出されるこのお茶にしろ、やっぱりあの時代で時間が止まってるんだよなあ(良い意味で)。
客層は地元住民と常連がメイン。常連はこぞってキャラクターが濃く、コミュニティはきわめて独特。その様子は他店ではまず見られないし非常に興味深い部分でもある。
常連の多くは朝からガッツリ酒を吞み、昼前まで家にいるかのように過ごす。仲の良い人らが集結すると宴会になる場合も。
いずれにしても食堂SS広丘ドライブイン店はレトロでディープ。かといって入店しにくいわけではない。誰もが気軽に入店できるので安心してドアを開けてほしい。
③:家庭的でなつかしい味わいの料理
食堂SS広丘ドライブイン店のもうひとつの魅力は「家庭的でなつかしさを感じる料理を食べられる」ことだ。
誤解を恐れずにいうと、ここの料理はあくまで家庭料理レベル。けっしてDisっているわけではない。魅力をわかってほしいからこその発言である。
唯一無二の空間のなかで家庭的な味を楽しめるのが醍醐味なのだ。
個人的に注目すべきは以下のポイント。
- ①:これまでに築いてきた歴史や背景
- ②:当時から変わらない営業スタイルと味
- ③:一般的なチェーン店では得られない大衆食堂ならではの魅力
表現を変えれば「時代遅れな食堂」かもしれない。
しかし、他店では絶対に味わえない感覚の数々が詰まってるのだ。
家庭的でなつかしい味わいの料理が食べられる食堂ってありそうでないのよ。
【食レポ】焼肉定食とハムエッグの組み合わせが至高
食堂SS広丘ドライブイン店には魅力的なメニューが沢山あるが、私なんぞの定番メニューは「焼肉定食」と「ハムエッグ(単品)」そして「ビール(大ビン)」。
ぶっちゃけると、この組み合わせ以外をほぼ注文しない(爆)。
焼肉定食はけっして絶品というわけでないけど、どこか懐かしさを感じる優しい味(どちらかというとジンギスカンに近いかな)がどハマりしちゃう。定期的に食べたくなるアレよアレ。
旨さで胃袋が満たされるんじゃなく、心が満たされる割合が大きいかもしれない。
ほら、田舎のおばあちゃんが作る料理の味ってウマウマとはまた違う感動があるでしょ?
それだよ、それ。
この組み合わせは今でも私の癒しメニュー。
あなたもSSで是非見つけてほしい。
食堂SS広丘ドライブイン店に関するQ&A
食堂SS広丘ドライブイン店に関するQ&Aをまとめた。
情報収集やヒントなどに役立ててほしい。
Q1:「SS」の由来をおしえて
A:食堂「SS」の由来は創業者である「サトウ ススム」さんのイニシャルを取ったもの(テレビ信州「ゆうがたGet!」が特集にて報道)。
こんなのわかるわけ…いや、なんでもない。
唯一無二なSSを生み出してくれたサトウススムさんに感謝。
Q2:SS食堂が閉店と聞いたけど?
A:食堂SS広丘ドライブイン店はいまも元気に営業している。しかし、贄川にある木曽本店は人員不足と高齢化が原因で無期限の営業休止となった。
塩尻市贄川の名物ドライブイン休業へ 「食堂S・S木曽本店」が調理員の高齢化や退職で
半世紀以上にわたり塩尻市贄川の国道19号沿いで営業してきたドライブインの名物店「食堂S・S木曽本店」が、29日から休業する。調理を担う…https://t.co/wqDmDUQDPn pic.twitter.com/qF6TfjpiG6
— 長野県塩尻市【ボット】 (@shiojiritter) April 22, 2024
閉店ではなく”休業”であることをプッシュしておく。
Q3:食堂SSのメニューでおすすめは何ですか?
A:食堂SSは常連の好みが色濃く反映されているため一概にいえないが、ラーメン(中華そば)やチャーハン、普通定食が人気となっている模様。
Xの相互さんが普通定食をツイートしているので投下しちゃう。
普通が一番。
塩尻市「食堂SS 広丘店」「普通定食」。
壁を埋め尽くす品数は圧巻w
定食のサバの煮付けはしっかりした味つけでご飯がすすむ!
定食の量としてはお値打ちの分、ちょっと少ないか。「大」か「大大」でどうぞ。「木曽本店」は3日前から休業だがこちらは元気だ。
食べたい物が必ずあるはず。 pic.twitter.com/J7gWZA72Yp— 百鬼夜行 (@3BZ7Ug1QlscPQ7g) May 2, 2024
おすすめメニューは広丘店も木曽本店もほぼ同様である。
まとめ
食堂SS広丘ドライブイン店はさまざまな魅力が詰まった昔ながらの大衆食堂である。
「レトロ」「食堂」「温もり」これらのキーワードを好む人なら間違いなくハマる店舗といっていいだろう。
それから、ここはさまざまな人間模様を見られる貴重な場所ともいえる。ビールを飲みながら人間観察するとさらに好きになっちゃうかと。
単品メニューをつまみにお酒をちびちび飲む常連さんをはじめ、力仕事ゆえ料理を大量に食べる土木や建築系の若いあんちゃんたち。会合を心から楽しむジジ・ババの集まりや、新聞を読みながら料理を黙々と食べる会社員など、多種多様な人を観察できる。
雰囲気や料理はもちろん、人間模様も楽しみたい方はぜひ足を運んでみてほしい。
大衆食堂が好きで好きで仕方ない人向け
食堂SSドライブイン広丘店の詳細
- 営業時間:07:00~21:30
- 定休日:不定休(※年末年始は休業)
- 住所: 長野県塩尻市広丘吉田1113-3
- TEL:0263-86-0338
- 座席:不明(※多めにテーブル席が用意されているので座れないことはまずないかと)
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