人生初トレッキング!牛伏寺~鉢伏山に挑戦した記録まとめ

人生初トレッキング!牛伏寺~鉢伏山に挑戦した感想 長野県のローカル情報

私の人生初トレッキングは、牛伏寺~鉢伏山コース

トレッキングはまったくもって興味がなかった。

しかし、「秋の牛伏川フランス式階段(紅葉)」にて鉢伏山へと続くトレッキングコースを目にしたとき、「これならイケるかも(完全に舐めてる)」と勘違いしてしまったのである(汗)。

そんな私は山育ちだが、山経験でいえば「きのこ・山菜採り」くらい。学生時代はサッカー1本。現在の趣味は釣りやキャンプ、ジョギングで、体力は絶望的といえる。

この記事を書いた人
ショギョウ(ヤタノスケ)

 
自由人でレトロ厨で飲兵衛なWebライター。

長野県出身。高校まで中信→大学で福井→卒業後は東京10年→30歳で長野県中信にUターン後、信州の魅力を発信・再確認すべく当ブログ「ショギョウムジョウ」を開設。中信エリアのローカル情報をメインに信州のあれこれを投稿している。
 
本業は企業メディアのWebライター。趣味は信州の情報収集・散策、松本山雅FCの応援(DAZN組)、釣り、DTM、飲み歩き。オカメインコが相棒。現在は育児奮闘中。
 

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それでも思い立ったら行動せずにはいられない性格。
無謀ともいえるなか、なんとか鉢伏山頂上へたどり着くことができた。

当記事はまったくのトレッキング初心者が、牛伏寺~鉢伏山コースに挑戦した記録をまとめたものである。

記事の信頼性

  • 筆者は長野県出身で在住歴20年の企業メディアライター
  • 長野県のあちこちで日々さまざまな経験と情報収集を重ねる(中信がメイン)
  • Twitterフォロワー:約5,800人

牛伏寺の駐車場からスタート

2018年11月上旬。
時間は午前10:30ごろ。

私は牛伏寺駐車場より、人生初のトレッキングを開始した。

牛伏寺の駐車場

スタート地点:牛伏寺駐車場

まだこの時点ではワクワクが勝っている状態。完全にトレッキング(というか登山)を舐めきっており、終始たのしみながら登れると思っていた。

まずは軽快にフランス式階段工へ。

牛伏川フランス式階段工

牛伏川フランス式階段工

芸術的な牛伏川フランス式階段工

もはや芸術といっても過言ではないよね

ここからは遊歩道を歩くが、勾配が徐々に加わっていく。

普段から汗かきな私はこの時点でインナーとハットがビショビショ。暑さに耐え切れなくなったのでアウターを脱ぎ、水をガブ飲み。

初めて履いたトレッキングシューズの重さになかなか慣れず、強引な歩き方になっていたなと。この時点で早くも足への負荷を感じはじめたのよね・・・。

とはいえ、スタミナはまだまだ問題なし。

奥へ入っていくと紅葉を楽しむ人が次第に減っていき、いよいよ本格的なトレッキングコースを告げてくれる地点へ到着した。

トレッキングコース入口

この地点から一気に人気が消える

引き返すなら今なのだが、登頂を決心していた私はそのまま足を進めた。

もはや人気は完全にない。
あるのは大自然だけだ。

第三号石堰堤~第四号石堰堤

登山道の脇を流れる「牛伏川(うしぶせがわ)」がたまらなく美しい。

第三号石堰堤

第三号石堰堤

沢を歩くってのは釣り人からするとたらまない時間だけど、今回はトレッキングが目的なので精神状態はまったく異なる。

それでも、こんな良さげな川を目にすると釣りしたい欲がみるみる向上。

そんな自分に「いまはトレッキングをしている」と言い聞かせて、さらに進んでいくと「第四号石堰堤」が姿をあらわした。

第四号石堰堤

第四号石堰堤

大自然はあいかわらずキレイで癒されるのだが、この辺りから息が荒くなってきた。

この時の精神状態は「まだまだ序盤なのに・・・」とやや不安な感じ。

なんとも微妙なメンタルのなか、脳内で無理やりBGMを爆音で流してやりきった。

松建小屋~展望スポット直前まで

10:57、松建小屋へ到着。

ここで一息しようと思ったが、同じくトレッキングされていたご家族が休憩されていたのでそのまま進行。

松建小屋

松建小屋

思い返せば、この地点から本格的なトレッキングのはじまりだったなと。

登山道は階段(もどき)になっているものの、急勾配ということもあって疲労が一気に蓄積・・・。こまめに休んでは水分補給→気合を入れ直すの繰り返しだった。

そして、この時点でようやくトレッキングを舐めていたことに気付く。

それでも普段やっているジョグ・筋トレの延長だと言い聞かせ、滝のような汗をかきながらひたらすら登り続けた。

そこからの道中はもはや自然を感じながら登る余裕などなく、鉢伏山への距離が書かれた表札を確認しては「苦痛から開放されるのはまだか…?」を繰り返す感じだった。

そしてなんとか鉢伏山まで3kmの地点に。

鉢伏山まで3.0㎞地点

この時点でモチベーションは大きく低下…

しかし、山における3kmは地上のそれとはワケが違う。

そう、とてつもなく長く感じるのだ・・・。

体感ではそれなりに歩いたはずなのに、次に姿を現した標識はなんと「鉢伏山まで2.9km」。

鉢伏山まで2.9km地点

鉢伏山まで2.9km地点

おいおい、たった0.1kmってどないやねん・・・。

いよいよカラダも悲鳴をあげてきた。もも辺りが張りまくっているし足の筋肉全体に疲労を感じる。ここはガッツリ休むか・・・とも思ったけどそうすると気力が一気になくなりそうな気がしたので昼休憩までは我慢。

たまに足を止めて数分休むをひたすら繰り返し、とにかく登り続けた。

展望スポット~車道交点

ストレスに満たされた精神状態のなか、それを吹き飛ばしてくれる光景が待機してくれていた。

この松本平を展望できるスポットである。

松本平を一望できる地点

ちょっとだけ疲れ吹き飛んだわ

ここで休もうかと思ったけど先客アリ。

もし私がトレッキングに慣れたなら、このスポットでホットココアを飲みたい。

ああ休みたい・・・ああ疲れた・・・。

でも今はひとりで休みたい気分だったので、さらに気力を振り絞って「ブナの木権現」⇒「車道交点」へと進む。

そして、車道交点に到着。

「車道交点」

「車道交点」でお昼休憩

時刻は11:57分だった。

お昼休憩にはちょうどいいのでここで昼食

すでにインナーは汗まみれでびしょ濡れ状態。ハットも全体的に湿っていたので、日光にあてて乾かしながらおにぎり1個とサンドウィッチを1個むしゃむしゃ(キャンプアイテムで昼飯つくって食べたいわあ)。

およそ20分ほどのお昼休憩を終えると、ふたたび鉢伏山を目指した。

車道交点~鉢伏山 山荘

気力は昼休憩とメシによってそこそこ回復。
しかし、鉢伏山荘までの道のりはしんどかった・・・。

歩けども歩けども、なかなかたどり着かない。

諏訪湖が見える地点

途中、諏訪湖が見える地点アリ

途中からは山荘が姿を現すも、距離が縮まらない。
この何とも言えない感覚にまたも心が折れそうになる。

そういえば、道中でシカと思われる糞がたくさんあったなあ。

それを見た私はなぜか安心。
心がちょっと軽くなった
(笑)。

それに鉢伏山の山頂もみえてきた。

鉢伏山の山頂

鉢伏山の山頂

それからはひたすら歩き続け、ようやく山荘へ到着。

このとき時刻は12:49。

鉢伏山 山荘入口

鉢伏山 山荘入口

山頂まで残りわずか。
少しばかり休んでから再び登りはじめる。

しかし、その道中で足の筋肉(もも)がつりそうに・・・。

つったらマズイのでしばらく腰を降ろして休憩。
張りが収まるのを待ってから歩みを再開した。

鉢伏山 山頂に到着

足に不安を抱きながらも、山頂にはあっという間に到着。

もうちょっとかかると思ってたので、拍子抜けしてしまった(笑)。

このとき時刻は13:10。

鉢伏山 山頂

鉢伏山 山頂

やった、やったぞ。
なんとかゴールできた。

そして、ご褒美の絶景。

松本平を一望

松本平を一望

諏訪湖も見える

諏訪湖も見える

松本平も諏訪湖も展望できるなんて贅沢すぎるわ。
これは本当に感動した。

苦労して登った甲斐があったなと。

山頂ではゆっくりする予定だったけど、雲行きが怪しくなってきたので早々に下山。

またくるぜ、鉢伏山。

下山中にアクシデント発生・・・

 

アスファルトの下りは余裕だった。

しかし車道交点から牛伏寺を目指す山道は、ふたたび地獄のはじまりだったのよ・・・。

下りのほうがキツイことは理解していた。
でも何より地獄と感じたのは「足の爪の痛み」

最初はわりとスイスイ下っていけたと思う。が足の爪が次第に痛み出し、途中からはサイドステップを踏むような形で下りないと厳しい状態に。

痛みをこらえながら来た道を必死で戻る。

そしてようやく牛伏寺であろう建物の屋根が見える地点までたどり着く。

でもね、鉄柵が設けられているところでガチで迷ったのよ・・・。柵の開け方がわからなかったもんだから少しパニックになった。

柵よじ登って越えたわ(苦笑)

あの付近は目印が不親切で、道に沿って歩く以外にコースを確認する術がない。トレッキングコースなら、もう少し丁寧な案内を設けてほしかったなと。

とまあ、なんとか道っぽい道をたどったところ牛伏寺に到着した(時刻は14:43)。

牛伏寺「観音堂」

牛伏寺「観音堂」

でもおかしいんだよなあ・・・。

私が選択したルートは駐車場に出るはず。
されど到着したのは、牛伏寺の裏側(正確に言うと聖徳太子殿の裏)だった。

そう、道を完全に間違えていたのである・・・。

危うく遭難(まあ、牛伏寺が近い地点でのことだったのでなんとかなった思うが)なんて可能性もあったかなと。

「無事に帰還させていただきありがとうございます」と、牛伏寺に感謝しつつ痛めた足をかばいながら帰宅した。

まとめ

牛伏寺の仁王門

牛伏寺「仁王門」

私の人生初トレッキングの記録は以上。

反省点ばかりだが、特に悪かったと感じたのは「ハイペースに登りすぎたこと」。次回からはしっかりと自分のペースで登れるよう努めたい。

とはいえ、人生初のトレッキングで得たものは計り知れなかった。

自然、絶景、そして生きるということの意味。
山はいろいろなことを教えてくれる。

何となく登山者が山に登る理由がわかった。

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