私は松本市笹賀にある弁当屋「瑞広庵」の焼肉弁当が好きで好きでたまらない。
小学生の頃からよく食べてきたこともあって、同店のそれを食べると学生時代の思い出が鮮明によみがえってくる。
店舗はまるで時が昭和で止まったかのようなレトロ感。提供される弁当も懐かしさと優しさが全開。
今回はそんな昔ながらの弁当屋「瑞広庵」の魅力と愛してやまない「焼肉弁当」の食レポをまとめてみる。
松本市笹賀にある昭和感たっぷりの弁当屋
「瑞広庵(みずひろあん)」は松本市笹賀にある昔ながらの弁当屋(ほかほか弁当)。
現在は店舗販売と仕出しのみの営業となっているが、かつては食堂も営業していた(店舗隣)。むしろ「瑞広庵」はこの食堂のことを指しており、営業中のお弁当店舗は「ほかほか弁当」と呼ぶのが適切かもしれない。
ちなみに食堂「瑞広庵」はこれ。
ご覧のようにここは時が昭和で止まっているかのような風貌。私なんぞのようなレトロ厨にはたまらない店舗だ(ま、小さいころから利用しているのでレトロだけじゃないんだけどね)。
見てよ、このいかにも昭和なマークを。
松本市界隈にはレトロなお弁当屋がいくつか残ってる。だけど、表情まで昭和という店舗は珍しい。
そういった意味でもここは物凄く貴重だと思うんだよね。
周囲は住宅街で真新しい家が揃っているんだけど、瑞広庵だけが時代に取り残されたかのよう(良い意味で)。だからこそ店舗の価値がよーくわかるんだけどね。
立地はややわかりにくい場所かな?
行き方としてはまず「ローソン松本菅野店」を目指し、「日邦バルブ松本工場」横にある道を奥へと進む。コインランドリー「シャボンネット松本」が見えたらその隣が到着地だ。
まあ、カーナビがあれば問題なくアクセスできると思う。
ちょっとくらい迷って行き着いた方がより感動するかもしれない。
お母さんがひとりで作る”唯一無二のお弁当”
瑞広庵のお弁当はお母さんが今もひとりで作り続けている。
その味は当時から一切変わっていない。あの頃食べたあの味が今も食べられるなんて本当に幸せなことなんだよね。
だからここのお弁当を食べると、学生時代を思い出して時々涙しちゃうんだよな。
それに気取った感じが一切なくてどこまでも優しさに満ち溢れている。これってイマドキの市販弁当からは感じることのできない大切なものなんだよね。
ほら、市販の海苔弁当ってどこで食べても大差ないでしょ?
でも瑞広庵のそれは違う。
味ではなく感情に訴えかけてくる何かがあるのよ。
要するに心も満たしてくれる貴重な弁当屋ってこと。
唯一無二だよホントに。
「瑞広庵」のメニューラインナップ
瑞広庵のメニューラインナップ(お弁当)は意外と充実している。
メニュー表は外ではなく店内(窓口左の壁)に貼られており確認しづらいのだが、ラインナップは弁当屋に置かれている定番を一通り揃えている印象。むしろ店舗規模から判断したら多いと感じるかもしれない。
お弁当のラインナップはこんな感じ。
・幕の内弁当
・からあげ弁当
・山賊焼き弁当
・焼肉弁当
・ロースかつ弁当
・ヒレかつ弁当
・ささみチーズかつ弁当
・ミックスかつ弁当
・コロッケ弁当
・からコロ弁当
・のり弁当
・明太のり弁当
・のりミックス弁当
・ハンバーグ弁当
・生姜焼き弁当
・シャケ弁当
・カレーライス弁当
・ハンバーグカレー弁当
・もつ煮弁当
ね?思ったよりも充実してるでしょ??
某チェーン店にも負けないラインナップだと思うわけよ。
さらに丼メニューもある。
・かつ丼
・焼肉丼
もう十分すぎるよね?これだけ揃っていれば文句なし。
瑞広庵としては「からあげ弁当」と「山賊焼き弁当」を推している。私はあくまで「焼肉弁当」一択だけど、はじめて行かれる方は先の2品を注文すると幸せになれるかも。なお、松本山雅FCのサポートショップなので会員カード提示でお弁当1つにつき50円引きになるぞよ。
優しさいっぱいの焼肉弁当を食らう
私は瑞広庵へ行くとまずお母さんの表情と声を確認する。
お母さんはもういいご年齢なので自然とそうしてしまうのだよ(お節介承知)。
お母さんが作るお弁当をひとつでも多く食べていたいからね。
いつもの様子を確認できたら「焼肉弁当」を注文。待つこと数分で完成。お母さんと一言・二言会話してから帰宅する。
言うまでもないが食べ物は出来立てほやほやが美味しい。だから購入したら車内などですぐに食べたほうが幸せになれる。
さ、本題の焼肉弁当の食レポといこうか。
焼肉はたまねぎとキャベツ(レタスの時もあり)を甘口のタレ(味噌に近いかな?)で炒めたシンプルなもの。
食べた瞬間に優しさに包まれて懐かしさが後からやってくる。
イマドキの焼肉弁当では味わうことのできない昭和の味で、お母さんの人柄が詰まっているみたいな感じ(これと似た感覚を味わえるのは塩尻市の「SS食堂」と「オルゴール弁当」)。
で、食べるたびに思い出補正は一切なくガチで美味しいことを認識するんだよね。
味があの頃から変わらないって本当にスゴイこと。そして自分はあの頃からこの味を愛し続けているんだなあ。
また涙出た。
私の青春は瑞広庵と共にあったのだろう。
ありがとう。
【総括】随分と汚れちまった自分を再確認させてくれる貴重な店舗
瑞広庵の焼肉弁当はいつだって青春時代を思い出させてくれる。
それは忘れてしまった大切なものを気づかせてくれるけど随分と汚れた自分にも気づく。
私にとってここの焼肉弁当は、原点回帰させてくれる貴重な存在なんだな。
いつもありがとう、お母さん。
どこまでも個人的な記事になってしまったけど、瑞広庵のお弁当は懐かしさと優しさに包まれていてウマウマなので是非。
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