【松本市】時代遅れの洋食屋「おきな堂」のメニューと空間に酔いしれた話

【松本市】時代遅れの洋食屋「おきな堂」の料理と空間を堪能する 松本市

使い古されたレトロなテーブルとチェア。
当時から変わらない営業スタイル。

松本市の芸術と文化、そして洋食へのこだわりが詰まった名店が女鳥羽川沿いにある。

時代遅れの洋食屋「おきな堂」だ。

松本市内には洋食店が点在するが、上品なノスタルジックを代表する店舗は間違いなくここ。食事はもちろん空間も堪能できる、唯一無二の洋食店だ。

 時代遅れの洋食屋「おきな堂」の特徴

  • ①:店舗は「THE 昔ながらの洋食屋」
  • ②:当時から愛されたメニューはいまも大人気
  • ③:2大メニューの「ハヤシソース」と「カレーソース」は絶品
  • ④:レストランとしても喫茶店しても利用可
  • ⑤:極上のノスタルジック空間を満喫できる

当記事ではそんな時代遅れの洋食屋「おきな堂」の魅力と食レポをまとめた。

記事の信頼性

  • 筆者は長野県出身で在住歴20年の企業メディアライター
  • 長野県のあちこちで日々さまざまな経験と情報収集を重ねる(中信がメイン)
  • Twitterフォロワー:約5,800人

女鳥羽川沿いにある「昔ながらの洋食屋」

時代遅れの洋食屋「おきな堂」は松本市中央2丁目にある昔ながらの洋食屋。そのノスタルジックな空間は市民はもちろん、多くの観光客を魅了してやまない。

 MAP

時代遅れの洋食屋「おきな堂」の歴史は古い。
かつては松本上土通りの菓子店「翁堂」の一部として営業していた(翁堂喫茶部)

「翁堂」と「おきな堂」がよく勘違いされる理由はそのため。

駅前には現在も「翁堂喫茶室」が存在しているが、時代遅れの洋食屋「おきな堂」は昭和8年に同店から独立した店舗なのだ。

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そんな「おきな堂」は2階建て。
風貌は昔ながらの洋食屋のそれで、店内は雰囲気のあるノスタルジックな空間が広がっている。

時代遅れの洋食屋「おきな堂」の店内

これぞ至極の空間

この贅沢な空間は言葉で表現することが難しい。
なんというか・・・過ぎ去った日々を感じられるだけでなく、各アイテムが気品に満ち溢れているのだ。

こんな贅沢な空間での飲食は格別。
私のようなレトロ厨は昇天待ったなしだろう。

座席はテーブル席のみ。
2階も利用できるので、混み合っていても入店できる可能性あり。

客層はさまざまだが、ナワテ通りや中町通りを見に来た観光客がメインと言った印象だ。

入店のハードルは低い。
当時から変わらない営業スタイルを貫いているものの、敷居はまったく高くない。

誰でも気軽に利用できる洋食店なので、ぜひ2階席から女鳥羽川や四柱神社を眺めつつ名物の「バンカラカレー」を食べてみてほしい。

ここでしか堪能できない料理と空間を楽しめる。

時代遅れの洋食屋「おきな堂」のメニューラインナップ

時代遅れの洋食屋「おきな堂」のメニューラインナップは豊富。

メニューリストを手に取れば、看板料理であるカレーをはじめ、ハヤシライス、ポークソテー、ハンバーグなどの魅力的な料理に心を奪われる。

メニューをカテゴライズするとこんな感じ。

  • カレー系
  • ハヤシ系
  • 定食
  • スパゲッティ
  • 喫茶メニュー(ドリンク&デザート)

昨今は昔から続く味を守りながらも、イタリアンメニューを導入するなど新たなエッセンスを加えている(平成10年、イタリアのシェフ・ロベルト氏の指導を受ける)。

それでは各メニューを紹介していく。

カレーソースメニュー

カレーソースを使ったメニューラインナップは次のとおり。

・カレーライス 850円
・ロースカツカレー 980円
・フィレカツカレー 980円
・コロッケカレー 800円
・ハンバーグカレー 1,150円
・メンチカツカレー 1,150円
・バンカラカツカレー(チキンカツ) 700円
・大バンカラカツカレー(大盛) 900円

※料金は2020年6月時点のもの

ハヤシソースメニュー

ハヤシソースを使ったメニューラインナップは次のとおり。

・ボルガライス(オムライス+ハヤシソース+チキンカツ) 1,500円
・ハヤシライス 1,200円
・オムライス 980円
・オムハン(オムライス+煮込みハンバーグ) 1,500円
・ハヤシハンバーグライス 1,500円
・ハーフ&ハーフ(カレーとハヤシ両方楽しめます) 1,200円

※料金は2020年6月時点のもの

定食メニュー

定食のメニューラインナップは次のとおり。

・おすすめポークステーキ(安曇野・三澤農場) 1,800円
・ポークステーキ 1,600円
・ビーフステーキ 2,700円
・ビーフカツ 1,600円
・ロースカツ 1,450円
・フィレカツ 1,450円
・煮込みハンバーグ 1,450円
・メンチカツ 1,000円
・コロッケ 800円

※料金は2020年6月時点のもの

丼メニュー

丼のメニューラインナップは次のとおり。

・ビフテキ丼 1,650円
・ロースカツ丼 1,150円
・フィレカツ丼 1,150円
・チキンカツ丼 850円

※料金は2020年6月時点のもの

スパゲッティメニュー

スパゲッティのメニューラインナップは次のとおり。

・ナポリタン(自家製ベーコン、ピーマン、マッシュルーム) 950円
・カルボナーラ(自家製ベーコンと卵のクリームソース) 1,000円
・ペペロンチーノ(ニンニク、唐辛子、オリーブオイル) 1,000円

※料金は2020年6月時点のもの

喫茶店メニュー

喫茶店メニューはサンドウィッチやサラダといった軽食に、ドリンクとデザートという構成。こちらも充実しているので、お茶を目的とした利用も可能だ。

 ドリンクメニュー

・珈琲
・紅茶
・ジュース
・その他ドリンク
・アルコール

珈琲とは言っても種類は豊富。
カフェオレやカプチーノも用意されている。

さらには紅茶も種類が豊富なうえに、ジュースもりんごをはじめ、オレンジ、レモン、トマトなど様々なものを注文できる。

その他ドリンクとしてはミルク、ココア、ジンジャーエールなど数点。アルコールも用意されているので、ステキなノスタルジック空間を堪能しながら酔える。

ハイネケンで1杯

おきな堂で飲むハイネケンは通常よりもはるかに旨い

デザートメニューは次のとおり。

 手作りデザート

プリン 400円
パンナコッタ 400円
レアチーズケーキ 400円
ベイクドチーズケーキ 400円
パウンドケーキ 400円
本日のデザート 400円

 スペシャルデザート

アイスクリーム 300円
プリンアラモード 500円
珈琲フロート 600円
フルーツパフェ 700円
チョコパフェ 700円

時代遅れの洋食屋「おきな堂」は洋食メニューはもちろんのこと、デザートを目当てにやってくる方が多い。

イマドキなカフェのスイーツも結構だが、昔懐かしのデザートも素晴らしいものだ。

【食レポ】「ハンバーグカレー」「ボルガライス」「ビフテキ丼」の3メニュー

食レポするメニューは次のとおり。

  • ①:ハンバーグカレー
  • ②:ボルガライス
  • ③:ビフテキ丼

時代遅れの洋食屋「おきな堂」の定番メニューは何が何でも「バンカラカレー」なのだが、ここではあくまでショギョウ的おすすめの3品をピックアップした。

それではレポートしていく。

①:ハンバーグカレー

時代遅れの洋食屋「おきな堂」に来たなら、絶対に注文してほしいのが「ハンバーグカレー」。

ハンバーグカレー

「ハンバーグカレー」1,150円

味わいはまさに店舗の風貌どおり。
どこまでも懐かしさを感じる、昔ながらの洋食屋ならではのカレーだ。

おきな堂の看板料理であるカレーソースとハンバーグが合体したメニューなので、一気に良いトコ取りをしたいのであれば文句なしでおすすめしたい。

ルーは非常にマイルドで食べやすい感じ。
味こそ異なるものの、今はなき「デリー」のカレーとちょっとだけ雰囲気が似てるかも。

②:「ボルガライス」

ハヤシソース系がお好みなら「ボルガライス」をおすすめする。

ボルガライス

「ボルガライス」1,500円

味わい深く濃厚なハヤシソースとオムライス、チキンカツが一緒になった欲張りメニュー。

洋食の定番メニューがひとつになっているので、満腹まで食らいたい方にはベストチョイス。満足度も段違いなので、ハヤシソースで攻めたいならこれしかない。

③:ビフテキ丼

丼系をがっつり食らいたいのであれば「ビフテキ丼」がおすすめ。

ビフテキ丼

「ビフテキ丼」1,650円

ブラックペッパーが効いた牛カットステーキは、ジューシーかつ歯ごたえがあって最の高。

レモンが中央に載るかわいさも◎。
塩コショウによるシンプルな味付けなので、食材の旨味を堪能できる。

ビフテキ丼とビールを頼むと、それはもう幸せになれますはい。

【まとめ】時代遅れの洋食屋「おきな堂」は味も空間も楽しめる替えのきかない存在

時代遅れの洋食屋「おきな堂」は料理と空間を満喫するに至極の飲食店。ノスタルジックな空間のなか、なかつしい味わいのメニューを食べたらガチで幸せになれる。

それにここの料理はすべてがマイルドでやりすぎない味付け。
したがって、しつこくないし飽きが来ない。

現代風の味に合わせることもできるのだろうが、そこは鉄の心なのだろう。いまもなお独自のスタイルを貫き通している。

この点も徹底していて素晴らしいなと。

ただ、コストはなかなかの設定。
どこまでもコスパ重視の方には不向きといえよう。

それでも時代遅れの洋食屋「おきな堂」は、お値段以上の何かが得られる。

気になったかはぜひアクセスを。

 自宅でウマウマな洋食を堪能したい人向け

時代遅れの洋食屋「おきな堂」の詳細


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