ふと気になったのですが、松本市で人口が多い地区ってどこなんでしょうか?3位までをまとめて頂けると助かります。よろしくお願いします。
松本市における人口が多い地区は、「住民基本台帳人口」をチェックすれば解決する。
令和2年1月1日現在の「住民基本台帳人口」によると、松本市の総人口(外国人を含む)は238,732人(前年(平成31年)同日比0.4%ダウン)。市内の全35地区別で見た人口の増減は、8地区のみが増加、他27地区はすべて減少とのこと。
本題の松本市における人口の多い地区ランキングTOP3は次のとおり。
- 1位:鎌田
- 2位:芳川
- 3位:波田
それでは上記TOP3について掘り下げて行く。
なお、当記事は令和2年1月に発行された市民タイムスの記事をもとに作成している。最新情報をインプットしたい方は、松本市の公式サイトをチェックしてほしい。
松本市で人口が多い地区ランキングTOP3
令和2年1月1日現在の「住民基本台帳人口」によると、松本市で人口が多い地区TOP3は次のとおり。
- 1位:鎌田
- 2位:芳川
- 3位:波田
鎌田地区は私が想像する以上に、人口が密集しているらしい。前年と比べると減少こそしたものの、いまだに人口が多い地区として君臨し続けている。
それでは各地域のデータをまとめていく。
3位:「波田(はた)」
松本市波田(はた)は、かつては東筑摩郡波田町だった地区。後に編入→合併し松本市となった。
特産の『下原スイカ』があまりにも有名。
その人気は全国から支持されるほど(もはやスイカのブランド)。
波田地区の人口は、15,676人。
人口増加率は波田町時代から上位(長野県内)ということもあって、今現在も15,000人以上が暮らしている(世帯数は6207)。
波田地区の主な機関・施設
- 長野県梓川高等学校
- 松本市立波田中学校
- 松本市立波田小学校
- 波田図書館
- 波田文化センター
- 松本市立病院
2位:「芳川(よしかわ)」
松本市芳川(よしかわ)は、野溝・村井・平田から構成される地区。
バラエティに富んだエリアとして知られ、商業施設が国道19号沿いに集中。松本市民はもちろん、塩尻市、山形村、朝日村からも多くの人々が訪れる(エリアによっては工場・住宅が密集)。
人口は17,075人(世帯数は7746)。
この度の芳川地区における人口増加率はトップ。今後は商業施設や住宅の開発が進むことで、さらなる人口増加も期待できるだろう。
芳川地区の主な機関・施設
- 松本市立筑摩野中学校
- 松本市立芳川小学校
- 芳川出張所
- 芳川体育館
- 村井駅
- 平田駅
1位:「鎌田(かまだ)」
松本市鎌田(かまだ)は、森永乳業松本工場(立派なランドマーク)で知られる建築物密集エリア。
国道19号沿いには多くの商業施設が集中するが、裏道はほぼ住宅地という構成。工場や学校が面積の半分を占めている。
人口は19,531人(世帯数は8972)。
前年度と比較すると人口は僅かに減ったが、それでも約2万人が暮らす地区だ。
鎌田地区の主な機関・施設
- 森永乳業松本工場
- 松本市立鎌田小学校
- 松本市立鎌田中学校
逆松本市でもっとも人口が少ない地区
松本市のでもっとも人口の多い地区は「鎌田」だった。
では、逆に人口がもっとも少ない地区はどこなのか。
今回の住民基本台帳人口のデータによると、それに該当する地区は「奈川」。
奈川はそもそもとして人口増加が期待できるような地区ではない。このままでは過疎一直線と言っても過言ではないエリアである。
これは松本市だけでなく長野県、いや全国が抱える問題(限界集落など)であるが、奈川をはじめとする山間部にあたる地区は人口が少ない傾向にある。
松本市はこの現状を打破すべく、移住や定住に特化した「まつもと暮らし応援課」を新設。移住希望者に向けた取り組みを行っているが、お世辞にも根本的な問題を解消する薬になるとは思えない。
快適な暮らしへとつながる施設の充実こそが、何よりの課題と言っていいだろう。
【おまけ】塩尻市の「住民基本台帳人口」
最後に令和2年に公表された塩尻市の「住民基本台帳人口・総世帯数」も掲載。
塩尻市でもっとも人口の多い地区は「広丘(ひろおか)」。商業施設が充実し、さまざまなエリアへアクセスしやすい魅力をもつ。
2位は塩尻駅のある「大門(だいもん)」。
3位は松本市に隣接する「吉田(よしだ)」。
それぞれ1万人に迫る人口だが、広丘にはまだ及ばない。
山間部の地区は人口数こそ少ないものの減少率はわずかのようだ。
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