木曽が限りなく近い塩尻市の奈良井宿。
趣のある建物は、至福の時を運んできてくれる。
そんな奈良井宿からやや離れた場所に、珍しいカレーを提供するカフェがあった。
「深山」だ。
特徴は次のとおり。
- 奈良井宿を感じながらゆっくりお茶を楽しめる
- カフェとしてはかなり大きな規模
- 混み合っていても座間に余裕があるので落ち着いて飲食できる
- 看板メニュー「100年前のライスカレー」がユニーク
- レトロアイテムを置いたコーナーがたまらない
ネーミングからしてインパクト大の「100年前のライスカレー」。
実はこれ、本当に当時のカレーをイメージできる面白いメニューなのだ。
ということでこの記事では、カフェ深山の「100年前のライスカレー」を食レポしてみる。
奈良井宿の近くにあるオシャレで居心地最高のカフェ
カフェ 深山(みやま)は、塩尻市奈良井「道の駅・奈良井宿」隣にあるカフェ。
その規模は非常に大きく、見た目はカフェとは異なる飲食店といった印象。
観光客を取りこぼさないことが目的なのだろう。
店舗は奈良井宿にピッタリのデザイン。
木を基調にしたモダンな風貌をしているものの、このエリアに溶け込む柔らかい印象をもつ。また、店舗の周囲には木々が植えられており、快適な風が入ってくるのもGoodだ。
ベタな表現で申し訳ないが、ここにいると時間がゆっくり流れる感覚を味わえる。
座席はテーブル席、オープンテラス席の2種類。
かなりのキャパ&座間なので、混み合っていても入店しやすい。
客層は観光客と30代以上の女性がメイン。
とはいえ、ファミリーやご年配の夫婦もよく訪れる。
ちなみに店主の趣味だと思うけど、店内の一角にはレトロなアイテムを展示するコーナーが設けられている。
こんな私殺しのコーナーは滅多にない。
レトロなアイテムたちを魅せられた結果、注文が大幅に遅れるのは仕方ないな(苦笑)。
カフェ 深山のメニューラインナップ
カフェ「深山」のメニューラインナップは非常にシンプル。
品数は規模のわりに少ない。
看板メニューは「100年前のライスカレー」をはじめ、「えごまだれおはぎ」「きびもち」。その他はデザートとドリンクのみの提供となる。
このようにメニューラインナップは非常にシンプルだが、それは提供するメニューに自信がある証拠といえよう。こだわりを分散せず、勝負したいメニューのみに集中させる。
これぞシンプルの極みではないか。
【食レポ】「100年前のライスカレー」
それでは本題の「100年前のライスカレー」の食レポをば。
100年前のライスカレーは、ガチで当時のカレーを再現している。
見た目はTHE シンプルと言った印象。
具材は溶け込んでいるので、家庭の現代カレーのようなゴロゴロ感はなし。きわめてオーソドックスなカレーライスと言った感じかな。
気になる味わいは・・・・まさに100年前のライスカレー。
当時食べられていたであろうカレーを忠実に再現している。
余計な調味料などは一切使用せず、素材をどこまでも活かした非常にヘルシーな仕上がり。よって味はきわめて薄口。旨味やコクという概念が存在しないのだ。
現代のカレーに慣れているので驚きは隠せなかったが、当時の味を再現しているという点は実に面白いし感動した。けっして万人ウケするようなカレーではないけど、その味は料理における大切な何かを教えてくれるかのような気がした。
【総括】奈良井宿を楽しんだら是非食べてほしい1品
カフェ 深山の「100年前のライスカレー」は、現代人が普段食べている旨みとコクで満たされたカレーとは大きく異なる。当時の技術が詰め込まれた当時の味わいなのだ。
私なんぞはこれを食べたことで、食そのものをもっと大切にしようと思った。
今ある当たり前は先人の知恵と苦労によって作られたもの。
何事にも感謝の意を忘れてはダメだね。
奈良井宿や木曽方面に足を運ぶ際は、是非カフェ 深山の「100年前のライスカレー」を食べてみてほしい。
カフェ「深山」
- 営業時間:10:00~16:30(早めにクローズする場合あり)
- 定休日:不定休
- 住所:長野県塩尻市奈良井837-101
- TEL:0264-34-2500
- 座席:32席(カウンター4席、テーブル28席)
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