【散策】朝日村の光輪寺薬師堂がシブくてカッコよすぎる件

朝日村「光輪寺薬師堂」 長野県のローカル情報
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朝日村には心癒されるスポットがいくつか存在する。

御馬越なら「野俣沢林間キャンプ場」、古見なら「芦ノ池」「古川寺」「縄文村」「朝日美術館 ・朝日村歴史民俗資料館」、そして西洗馬なら「光輪寺薬師堂(おやくし)」で決まり。

私なんぞは朝日のおやくしを愛して愛して愛しまくっている。激シブなその表情を見ていると「ちっぽけなことで悩むな」と背中を押してくれるんだよねいつも。

今回はそんな朝日村西洗馬にある「光輪寺薬師堂」についてまとめてみる。

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朝日村西洗馬地区にある激シブな仏堂

朝日村「光輪寺薬師堂」

朝日村「光輪寺薬師堂」

光輪寺薬師堂は光輪寺本堂の南側にある仏堂。本尊は薬師如来。現在の薬師堂は棟札の記載から宝暦10年(1760年)に建立されたことがわかり、県宝に指定されている(棟札と宮殿(くうでん)が附指定)。入母屋造、茅葺。桁行5間、梁間4間で正面に1間の向拝を付し、前方の梁間2間分を吹き放し(壁・建具を入れない)とする。本建物のように、平面の半分を吹き放しとする例は珍しい。向拝の頭貫(かしらぬき)や虹梁(こうりょう)の木鼻は唐獅子、獏などの彫刻で飾り、主体部の中備(組物と組物の中間に置く部材)にも唐獅子、力士などの具象的な彫刻を用いる。昭和初期までは松本盆地一帯に「西洗馬のおやくし」として知られ、堂前から松本市今井の今井神社まで延びる旧道沿いには、薬師堂への道を示す石標が多数現存する。境内には西国・坂東・秩父の百観音、四国八十八カ所などの多くの石仏がある。

引用:Wikipedia

 

なかには「朝日村にそんな立派な仏堂があるの?!」と半信半疑な人もいると思う。がしかし、実物をその目で見たなら”おやくし”の魅力を秒で理解できるはず。

それは知識から考察するものでなく本能的にわかるものなんだよね。

まあとにかく表情が激シブな上に枯れ具合が実にCool。そりゃあ県宝に指定されるわけよ。

 

光輪寺薬師堂の魅力

何とも立派な表情

立派な表情にうっとりしちゃう

 

それでは私なんぞが愛してやまない「光輪寺薬師堂」をあれこれまとめていこうか。

正直なところ、朝日村のおやくしはドがつくマイナーな仏堂だと思う。この手に詳しい人ならともかく一般人のほとんどは存在自体を知らないのではないだろうか。

でもね、ここは松本市界隈にあるどの仏堂にも劣らないレベルなの。

 

光輪寺薬師堂は宝暦十年(1760年)建築の茅葺き入母屋造りの仏堂。前述したように県宝(長野県)であり、朝日村の文化財でもあるが、周囲は民家に囲まれているためその土地を知らない者からするとスルーされる確率が高い。

それでも朝日村を訪れたなら絶対に足を運んでほしいスポットなんだよなあ。

そんじゃ、入口にあたる「仁王門」から紹介していこうかね。

仁王門

「仁王門」

 

仁王像は実に立派。

門をくぐるときはいつだって身が引き締まる。

阿形の像

阿形の像

吽形の像

吽形の像

 

そして姿を現す「本尊」

本尊

シブい、シブすぎるぜ…【1】

 

一般的な薬師堂は吹き放し部がだいたい3分の1程度。しかし、朝日村のおやくしは平面の半分を吹き放しとしている。これは実に珍しいケースということで注目ポイントのひとつと言えよう。

枯れた風合いがたまらない

この枯れた風合いがたまらんのだよ

 

向拝の「頭貫(かしらぬき)」および「虹梁(こうりょう)」の木鼻は唐獅子と獏などの彫刻、主体部の中備には唐獅子と力士の彫刻を用いている。これら彫刻もまたおやくしの魅力なんだよなあ。

薬師堂の側面

薬師堂の側面

薬師堂の側面2

薬師堂の側面2

 

なお、本尊以外で朝日村の文化財に指定されているものは次のとおり。

本尊 薬師如来坐像・・・鎌倉時代~室町時代初期作
脇侍 日光菩薩・月光菩薩立像(県宝)・・・鎌倉時代1323年作
四天王像・・・鎌倉時代末期~室町時代作
十二神像・・・室町時代末期~江戸時代作

 

写真とテキストだけでは魅力を伝えるに限界があるわなあ・・・。

とにもかくにも光輪寺薬師堂は見る価値アリの激シブな仏堂。少しでも気になった方はぜひ足を運んでいただきたい。

ちなみに本尊の四方にはさらに見入ってしまうものがあるぜい。

 

注目すべきは本尊だけでないんだよなあ

木曽義仲が植えたとされる桜の木

木曽義仲が植えたとされる桜の木

 

光輪寺薬師堂の見どころは本尊だけではない。

春になると美しい桜を咲かせる「木曽義仲が植えたとされる桜の木」も素晴らしいんだよなあ(上の写真がそうなんだけど時期外れ・・・)。詳細は近くに設置された案内板から知ることができる。

木曽義仲が植えた桜について書かれた案内板

木曽義仲が植えた桜について書かれた案内板

 

続いては「夫婦杉」

夫婦杉

夫婦杉

 

おやくしには多数の杉が立っているんだけど、夫婦杉だけ存在感が異なる。詳細は不明だが、文字どおり夫婦円満の象徴といったところかな?

本尊右側に移動すると、「十一面観音像」をはじめ「如意輪観音」「千手観音」などの石仏群が。

 

激シブでCoolなのは本尊だけじゃないんだよな。

光輪寺薬師堂は足を運ぶたびに発見があるし、さまざまなことを学ばせてもらってる。朝日村のおやくしと出会うことができなかったら歴史建造物に大した興味を持たなかったかもしれない。

いつも背中をポンっと押してもらっているし感謝しかないわ。

 

【総括】光輪寺薬師堂は最高の癒しスポット

光輪寺薬師堂は珍しい側面のある古い仏堂。風貌の良さはもちろんのこと木曽義仲が深く関連していたり、石仏群も多いことから歴史好きにはたまらないスポットだと思う。

それに朝日村の空気は中信地方でダントツといっていいほど澄み切っていて美味しい。

おやくしは行くだけで癒されるけど、それは朝日村の自然も大きく影響しているんだろうな。

てなことで気になった方は是非足を運んでみてほしい。

引用:
Wikipedia【1】

光輪寺薬師堂

 

 

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