喫茶店のナポリタンはなぜ旨いのだろう?
喫茶店の定番メシ(軽食)は人それぞれ異なるが、私の定番は文句なしで『ナポリタン』(赤ウィンナー、ピーマン、たまねぎが入っているオーソドックスなタイプね)。ちょうどいいボリュームに加えて食べやすいのが魅力だ。
しかし、そんなナポリタンを山盛りで提供する喫茶店が存在する。
松本駅前にある『翁堂 喫茶室(2F)』だ。
ナポリタン並盛りは大人2人がシェアして食べてちょうどいいボリューム。その圧倒的な姿はSBCスペシャルでも紹介されたほど。
ということでこの記事では、翁堂 喫茶室のデカ盛りナポリタンの食レポをば。
目次
松本市の老舗菓子店『翁堂』の喫茶室
翁堂 喫茶室は松本駅前の老舗菓子店『翁堂』の2階で営業する喫茶店。昔ながらの雰囲気が今も残る大変貴重な店舗でもある。
店内は昭和のエッセンスがあふれ、レトロで落ち着いた空間。ゆっくり流れる時間のなか、最高のお茶を楽しむことができる。
使い古された家具が良い仕事してるのよね。デザインも当時の典型とも言えるので、本当に昭和時代の喫茶店でくつろいでいるかのよう。ホント何度でも通いたいほど好み。
客層は40代以降の人々や常連客がメインと言った印象。若い子たちはモダンでオシャレなカフェを選ぶからあまり見かけないね。
とにかく雰囲気を楽しむ・浸ることに特化した喫茶店なんだけど、ここの魅力はそれだけじゃない。実はある食事メニューのボリュームが異常なんだよ…。
そのメニューというのが『ナポリタン(看板メニュー)』。
小食の人は間違いなく食べきれないし、一般的な食欲をもった成人男性でもギブする可能性があるボリュームなの(並盛りでだよ?)。
普通、喫茶店といったら軽食の提供が主流。しかし、翁堂 喫茶室は『そんなの関係ねぇ』精神なんだよねw
とにかくここは昭和レトロな雰囲気を堪能できることに加え、デカ盛りのナポリタンを味える非常にユニークな喫茶店というわけ。
なぜデカ盛りナポリタンを提供するのか
翁堂 喫茶室が提供するナポリタンはとにかくデカイ(上の写真でそのボリュームがわかるはず)。
並盛りでありながら大盛り以上のボリュームなので、何も知らずに大盛りを注文すると後悔することになる・・・。
写真だと規格外のサイズであることが伝わりにくいが、並盛り(普通)で大人2名が食べてちょうど良いボリューム。大盛りは特盛サイズ以上のボリュームになるので、大人3~4名が食べてちょうど良いはずだ。
ま、見ての通り話題性がたっぷりなので、ローカル局が放っておくわけないのよ。その圧倒的ボリュームはSBCスペシャルのグルメ特集『信州のB級グルメ』で放送され、大きな反響を呼んだ。
が、多くの人は『どうしてここまで規格外のボリュームで提供するんだろう?』という疑問を抱いたに違いない。
その理由はとてもシンプルで、開店当時は学生が多く「お腹いっぱい食べてもらいたい」という店主の思いがあったため。以降、徐々にボリュームが増えて行ったとのこと(※現状が提供できる限度の量らしい)。
当時から変わらない姿勢を持って営業しているわけか。これはウルっと来ちゃうな。
この背景を知るまでは話題作りのための提供だと思っていたけど、貴重な思いがたくさん詰まったナポリタンだったんだなあ。
それを今も食べられるなんて幸せモンだね、私たちは。
なつかしさが詰まったデカ盛りサイズの「ナポリタン」
翁堂 喫茶室の看板メニューといったら「ナポリタン」。使用される素材も味付けも開店当時から一切変わっていない。
何度もいうが、ここのナポリタンのボリュームは異常。並盛りに使用するパスタの量はなんと500g超。そこに赤ウィンナー、ベーコン、ピーマン、玉ねぎを入れ、ケチャップベースで味付け。
いわゆるオーソドックスなナポリタンだ。
味は懐かしさを想起させるケチャップソースの甘さに、各素材がほどよく主張して絶妙のバランスが保たれた、典型的なそれ。食欲を駆り立てられるウマウマな風味がたまらないのよ。
パスタの茹で加減はちょうどいい硬さ。ソースと絡んだ際にベットリしないよう工夫されている印象を受けた。
ナポリタンという料理は時間経過と共にベットリする仕様だが、翁堂 喫茶室のナポリタンは冷めてもパスタが緩くならない&バラけないんだよね。
私のなかではこちらのナポリタンが今のところ県内1位(ナポリタン部門で)。これまでに食べてきたなかでも、もっとも好む味付け・食感・バランス。
ボリュームだけでなく、クオリティがしっこりと伴っているナポリタンであることを強調しておく。
旨さの奥になつかしさが溢れ、腹一杯食べられるボリューム。
こりゃもう文句なしだね。
メニューラインナップはレトロ喫茶のそれ
最後に翁堂 喫茶室のメニューをば。
メニューラインナップはきわめてシンプル。レトロ喫茶ならではの軽食・ドリンク・デザートなどがメインだ。
軽食メニューはスパゲッティ・カレーライス・ピザの3種類がメイン。そこにトースト・サラダ・スープが用意されている(季節限定メニューもあるので普段食べられない料理と出会える可能性もアリ)。
ドリンクメニューもまた喫茶店のそれ。
パフェなどの定番メニューも揃っているし、アルコールもいくつか置かれているので様々な楽しみ方ができる。
一般的なレストランと比べると品数は少ないが、喫茶店のラインナップとしては平均以上。喫茶店としての利用ならなんの問題もないはずだ。
【総括】翁堂 喫茶室のナポリタンは唯一無二
圧倒的ボリュームが注目されている翁堂 喫茶室のナポリタンは味も食感も抜群。
「どうせボリュームだけで客寄せしてんだろ?」と思っている方にこそ食べてほしいスパゲッティなんだよなあ。
普通に考えてボリュームだけのナポリタンならここまで愛されるわけがない。
なつかしさが溢れるウマウマのナポリタンを食べながら昭和レトロを堪能してみた?そりゃもう何時間でいられるよ(迷惑)。
ぜひ翁堂 喫茶室で贅沢なひと時を味わってほしい。
ごちそうさまでした!
松本駅周辺の飲食店記事
【松本市】生産者直営食堂「ご飯屋」松本駅ビル店のメニューはどれもハズレなしのガチだった件
【松本市】ポルトガル食堂「casa do Fernando」で本場の味を堪能する
出典:【1】SBC信越放送「SBCスペシャル~うまい!安い!懐かしい!信州ご当地B級グルメ」