私はこれまで本格的なピッツァを食べたことがなく、『ピザ=ジャンキーな上に高い食べもの』という観念が根付いていた。
そもそもピッツァとピザの違いさえわからなかった人間である。
そんな私にその何たるかを教え、本物を提供してくれた専門店が「pizzeria alto palazzo」だ。
店舗はごく一般的な日本の一軒家だが、店内には本格的な石窯、腕の良い寡黙な店主と、かなり独特な雰囲気が漂っている。
この記事では松本市にあるナポリピッツァ専門店「pizzeria alto palazzo」に感動した話をまとめたい。
目次
見た目は日本の戸建てという風変わりのピッツェリア
「pizzeria alto palazzo」は松本市高宮北1丁目の住宅街にあるナポリピッツァ専門店(ピッツェリア)。
こちらの存在を知ったキッカケはカミさんだった。先日、カミさんと友人が同店に訪れたところ、ピッツア(※ピザはアメリカナイズ、ピッツァはイタリアン)が想像以上に美味しいく居心地も良かったことから一目惚れしたらしい。
<生まれてはじめてピッツァとピザの定義について知ったのこの瞬間(お恥ずかしいかぎり)>
私はピザがそこまで好きでない人間なので乗り気でなかったが、カミさんに半ば拉致されるカタチでpizzeria alto palazzoへ向かう。
数十分程度で到着したが・・・
目の前にあるのは普通の一軒家。
カミさんに「おいおい、場所間違えるなよ」とツッコミを入れるも、真顔で「いや、合ってる。ココなの。」と応える。
えぇーっ!?ホントにここなの?もろに外観が日本の一軒家ですけどぉ〜っ?!(上写真を参照)。
ま、和をミックスした店舗など珍しくないもんな。何とか自分を納得させながら入店。訪れた時間帯はランチタイム真っ只中の12:00くらい。すでに店舗前の駐車場はいっぱいで店内もほぼ。空席はテーブル席1箇所のみだった。
いや〜大人気だね。隠れ家とはまた違うエッセンスが影響していて、さぞピッツァが旨いんだろうな。
客層は20~40代の女性がメイン。あとは子連れの方、カップルだったかな?印象としてはモダンな飲食店を好む層が好んでやって来るように感じた。
とはいえ、pizzeria alto palazzoは単なるモダンな店とは大きく異なる。
ナポリピッツァ専門店なのに空間は『和』
いや〜入ってこれまたびっくらこいたね。なぜなら店内も和で統一されているんだからw
それに床は畳、座椅子も和のデザイン。カウンターから奥は徐々にイタリアンな雰囲気になっていく印象かな。
店内は想像よりも規模が小さく、席に余裕はない。しかし、利用者にストレスを与えぬよう落ち着いた空間を提供している。つまり、狭いのに雰囲気がいいからそう感じないんだよね。
ピッツェリアはもちろん、イタリア料理店って緊張したり入りづらい感じが強めだけど、pizzeria alto palazzoはそんなことない。
誰もが気軽に入店できると思う。
さすが専門店!ピッツァへのこだわりがハンパない
pizzeria alto palazzoはナポリピッツァ専門店というだけあって、まさに本場の味が楽しめる貴重な店舗だ。
店主の青柳さんがこちらを開業したのは2018年5月。東京でのピザ・ドルチェの修業を経て松本市に戻り、カフェ・ホテル勤務を経て独立開業した。非常に寡黙な人なんだけど、ピッツァへのこだわりは尋常じゃない。素材は厳選されたものだけを使用するし、1枚1枚丁寧に焼き上げるし。
それにピッツァがどれもヘルシーなんだよね。
そんなガチなピッツァを焼くために欠かせないのが「本格的なナポリピッツァ専用の窯」。
これはナポリピッツァ専用の窯(山宮竈)らしい。
pizzeria alto palazzoのピッツァは450度〜500度の輻射熱で一気に焼き上げる。これによって外はサクサク中はモチモチに仕上がり、食感と素材の旨味を堪能できるというわけだ。また、使用する粉はイタリア、北海道、熊本産のものを独自の配合でブレンド。オリーブオイルや塩も同様である。
pizzeria alto palazzoのピッツァは胃も脳も喜ぶんだよなあ。
こだわり抜かれててスゴいわ。
ピッツァとピザの違いを学べる
店内にはピッツァの食べ方や豆知識などが記載されたカードが設置されている。
これが良い勉強になるんだよね。
ピッツァの食べ方なんて気にしなくていいと思ってたけど、いざ出されると意外にもどう食べたらいいかわからない。
でも、このカードを見れば解決だ!
HA HA HA〜✩
さらにイタリアンの豆知識も。
これ把握しておくと相当な数の「へぇ」もらえるからな?絶対、頭に叩き込めよ。
こういう配慮は本当にステキだね。
ホント何から何までこだわりが感じられる。
店主と奥さんの人柄が良いからこそ、居心地の良い空間が生まれているのだと思うね。
こりゃ人気店になるわけだ。
激混み必至のランチタイムに極上のピッツァを食らう
pizzeria alto palazzoはひっきりなしに客が訪れる。きっとリピーターがほとんどなんだろうけど、口コミなどを参考に訪れる人も多いんじゃないかな。でないと、ランチタイムの激混みは説明がつかない。
私が訪れたときは本当に間一髪だった。あと数分遅かったら生地が売り切れて帰るほかなかったのだから。
なんとか席に座れて一息つく。ランチメニューを手に数分悩んで注文したピッツァは「マルゲリータ エ サラーメ」と「フンギ」。
「マルゲリータ エ サラーメ」はトマトソースがとてもジューシーでその他素材の旨みをとことん堪能できるピッツァ。
旨さはもちろんヘルシーさも痛感するね。
これまではアメリカナイズのヘルシーとは言い難いピザを食べてきたけど、このピッツァを食べた途端、衝撃が走った。これが本場のナポリピッツァなんだって。
むしろ本物のピッツァはとても健康的で素材そのものの美味しさを堪能できる食べ物なんだね。
一方の「フンギ」はチーズときのこをメインにしたピッツァ。
絶妙な塩梅で味付けされており、見た目とは違ってあっという間に完食できるライトさ。
マルゲリータも旨かったけど、個人的にはフンギの方が好みだったかな。いずれにしても、本物のピッツァというものを初めて知ることができたよ。
とにかくすげえわ。
店主の職人技おそるべし…。
あっという間に満席になるし、生地もなくなるわけだな。
注意点としては焼き上げまでに多少の時間がかかること。だからランチタイムを狙うなら予約したほうが確実。余裕のある入店をおすすめするよ。
ディナーはさらにメニューラインナップが増える!
ディナータイムはさらにラインナップが充実する。
ピッツァはもちろんパスタ、一品料理など、ヨダレが止まらないメニューが追加されるのだ(以降はすべてディナーメニュー)。
ちなみにパスタや一品料理は日替わり。
それらメニューの詳細はカウンターにあるブラックボードから確認できる。
ディナーはゆっくりとワインを飲みながら、旨すぎピッツァとパスタを味わうのがベストだろうね。
ディナーに行った際は更新予定。
【総括】pizzeria alto palazzo、想像以上にスゴかったわ
pizzeria alto palazzoは来る人を選ばないピッツェリアだと思う。だから本場のナポリピッツァを食べたい方にはおすすめできるかな。
隠れ家的にも利用できそうなので、正直なところあまり情報を拡散したくはないけど…苦笑
いやーピッツァ・ピザの観念、覆されたわ。あれこれ教えてくれた素晴らしいピッツェリアだったなと。
次は何を食べようかな?
ごちそうさまでした!
ナポリピッツァ専門店「pizzeria alto palazzo」
営業時間:
ランチ11:30〜14:30(L.O14:00)
ディナー18:00〜22:00(L.O 21:30)
定休日:火曜と月曜のディナー+不定休
TEL:0263-55-7983
座席:-
画像引用:pizzeria alto palazzo【1】