あなたはミニチュアはお好き?
私は好きでもなく嫌いでもなくで、何か作品があればじっくり観てしまうタイプだが、これまでまったく存じなかった”ミニチュア写真家・田中達也氏”の展示会へ行ってきた。
きっかけはアイシティ21(長野県東筑摩郡山形村)で展示会をしていて近かったこと、田中達也氏の作品を普段からインスタで見ているツレから誘われたことの2点。
正直なところ行く前はまったく興味がなかったのだが、いざミニチュア展を観てみると非常に面白かったのでその感想を記しておくことにする(備忘録がてら)。
目次
ミニチュア写真家・田中達也とは何者?
田中 達也(たなか たつや)
ミニチュア写真家・見立て作家。1981年熊本生まれ。2011年から日用品とジオラマ人形をモチーフにして、日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDER」をインターネット上で発表。海外を含め人気を呼び、雑誌やテレビなどのメディアでも広く話題に。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックを担当。
引用:abn長野朝日放送
もうご存知の方は説明不要だけど、私のようにまったく知らない人からすると「ミニチュア写真家」と聞いても具体的なイメージを持てないかも。
早い話がさまざまなミニチュアを駆使してユニークなものから心動かされるものまでを写真(作品)にして活動されている有名人。ほぼ毎日と言っていいほど新たな作品が彼のインスタアカウントにアップされ、それを待ちわびているファンは結構多いらしい。
こうしてアイシティ21のミニチュア展へ行く前にかんたんな情報収集をした私は、すでにワクワクしているツレと会場へ向かった。
平日というのに結構な数の来場者であふれる会場
私が田中達也氏のミニチュア展@アイシティ21に訪れたのは8月22日。
お盆過ぎということと平日と言うこともなって人混みは回避できるだろうと予想していたが、結構な数の来場者であふれており、それだけ田中達也というミニチュア写真家が好まれていることを理解した。
最初はニュートラルな気持ち、と言うよりもあまり興味がない状態で入場したのだが、彼の作品を見るたびに笑い、アイデアやセンスが優れていることを痛感する(そして写真撮影およびSNSなどへのアップが許可されている点に好感を持つことができた)。
個人的に大笑いしてしまったのは以下の作品。
もうね、この人の脳内はスゴイw
くだらないと言ったら失礼なんだけど、しょうもないアイデアと独自のセンスの塊。
気が付けばツレよりもミニチュア展を楽しんでいる私がおり、あっという間に田中達也氏の世界観に引き込まれていた。
笑いだけではなく考えさせられる作品も
田中達也氏のミニチュア展における作品の多くは、親父ギャグやダジャレを取り入れたものとなっているが、なかには感動モノや考えさせられる作品も。
このように非常にメッセージの性の強い作品もあることで、全体的に良いバランスが保たれている印象を受けた。
とことん笑わしてくれるけど、「人間として大事なことは忘れないで」といった思いが込められているのかなと。
個人的には笑わしてくれる作品よりも、こういったメッセージ性の強い作品の方が好み。
次はテイストが異なった、もしくは限定された田中達也氏のミニチュア展が観たいなと強く感じた。
【総括】また足を運びたいと心から思える展示会だった
もうホントに最後まで楽しめた展示会だったので大満足。
田中達也氏のファンの方はもちろんだけど、まったく彼を知らない・ミニチュアに興味がないという方でも十分に楽しめる展示会になっていると思う。
ところどころに田中達也氏のイタズラ書きがあったり、作品で使用されているミニチュア(人形)が額の端に置かれていたりと遊び心が満載で、心から楽しんでもらうことを意識して開催されている点はお見事。
そして私が日々感じていることをほぼそのまま書かれていた、入口付近に掲げられていたイントロダクション。
最近はまったくクリエイティブなことをしていない私だが、若かった頃に持っていたモノづくりに対する情熱がちょっとだけ蘇った気がした。
何事も継続することが大切。
日々の感動やアイデアはメモしておく。
とにかく田中達也氏のセンスに脱帽です、ええ。
本当に素晴らしい作品の数々でした!!
【追記】8/25:アイシティ21で開催されているミニチュア展の入場者数が25000人を突破
2019年8/24号の市民タイムスより。
アイシティ21で開催されている「田中達也 ミニチュアライフ展」の入場者数が25000人を突破したらしい。
松本市街から離れているアイシティ21であっても、これだけの人が訪れるということはそれだけ注目されているということ。
今後の田中達也氏の作品に期待。