蕎麦の名店が多いことで知られる長野県山形村。
「唐沢そば集落」はあまりにも有名だが、今回紹介する店舗はそことは別の場所にある”新生店”「木鶏(もっけい)」だ。
同店はオープン当初から注目され今現在も人気のこだわりが尋常でない蕎麦屋。香り豊かな十割そばはもちろん、数量限定の親子丼もウマウマだと話題になっている。
ということでこの記事では山形村のそば処「木鶏」の食レポをば。
唐沢そば集落とは別の場所にある人気店
そば処「木鶏(もっけい)」は長野県山形村日向にある蕎麦屋。唐沢そば集落とは別の場所にあり、店主・塙さんのこだわりがどこまでも感じられる「信州そば切りの店」認定店だ。
そばは信州大学農学部・野辺山圃場で契約栽培された玄そばを中心に使用。そばの実は石臼で自家製粉し、十割そばとして提供。そばつゆは「かえし」に松本市「大久保醸造店」の醤油、だし汁は「利尻昆布一等物」と「本枯節二年物」からなる。
このように木鶏のそばに対するこだわりは良い意味で異常。
中途半端なものは一切出さないという店主の意気込みがわかるね。
そんな極上のそばが食べられる店内は非常の落ち着いた雰囲気に包まれている。
和で統一されていて実にシブい。想像以上に広々としているし、座間にも余裕がある。
座席はカウンター、テーブル席、座敷(個室)。1名から団体まで様々なケースに対応してくれそう。
どこかアットホームな雰囲気もあるのも魅力のひとつかも。
そばへのこだわり、そして納得の空間。
そりゃあオープン当初から人気になるわけだ。
いまや木鶏は山形村を代表する蕎麦屋へと成長してるし、ここ中信地方においても知名度の高い店舗となってる。たった数年でそれを実現するなんて考えられないことだ(=ゴイスー)。
木鶏のメニューラインナップ
木鶏のメニューラインナップは意外とユニーク。
てっきり十割そばをメインに提供する品数少なめの構成かと思っていたが、実際はモダンな蕎麦屋が提供する”それ要素”も感じられる。
まずは「そば」メニューから。
もりそば・玄そばに加え、軍鶏を使用したそば、「和キーマカレーそば」などバラエティに富んだ料理もある。ちなみに「木鶏丼」は数量限定のドがつく人気メニュー。これについては後述するが木鶏は「ぎたろう軍鶏」料理もウマウマなのよ。
続いて「ぎたろう軍鶏料理と一品料理メニュー」。
これらがまたウマウマなのよ。どれも酒が進むものばかりで蕎麦同様、店主のこだわりが感じられる。
そして「ドリンクメニュー」。
これに関しては非常にシンプルだが十分満足できるラインナップだと思う。
また、宴会・飲み放題プランも用意されているので利用の幅が広がるね。
このように木鶏はオーソドックスな蕎麦屋というよりもモダンな蕎麦屋という印象。
飲み屋としても活用できるのがまた良いねえ。
そばも料理も素材を最大限に活かしていて上品なんだわ
木鶏の料理はとにかく素材ファースト。調味料でごまかさず食材そのものの旨味を尊重しているんだよね。
十割そばは香り豊か。特有のザラっとした食感と適度なコシがたまらん。
蕎麦通なら「もりそば」「玄そば」、食べやすさを求めるなら「やまっちそば」「かけそば」がおすすめかな。
木鶏のそばは確かに旨い。旨いんだけど、それを凌駕しちゃうのが「つゆ」や「汁」なんだよね。
特に「つけそば」を食べればそれがよーくわかる。
そしてどの料理も見た目が美しいんだよなあ。
もつ煮はそんじょそこらのそれとは違う。
むしろこれは「もつ煮」とはまったく異なる木鶏オリジナルの「もつ煮のような料理」。味は非常にあっさりしていて食材を活かした仕上がりになっている(ハマる人はハマると思う)。
手羽唐揚げはサクサクジューシーに加えて味が上品。
木鶏がプッシュする「ぎたろう軍鶏」の旨さをよく理解できる一品料理だと思う。
ビール進み過ぎるから注意だけどもw
軍鶏の天ぷらもまた上品かつウマウマ。
私なんぞはこの天ぷらがイチオシかなと。ウマウマ過ぎて何皿でもいけるんだこれが。
これだけを食べに来てもいいってくらいすこ。
そして信州吟醸豚の溶岩焼きもゴイスー。
なんですか?ここは高級小料理屋ですか??
味も見た目も上品なこの子も是非食べてほしい一本料理なんだぜ。
てなことで木鶏はそば以外の料理も素晴らしいわけ。そば単品でも悪くはないがせっかくなら一品料理も食べてもらいたいね。
品切れ必至!1日10食限定「木鶏丼」がヤバすぎる
木鶏でもっとも注目されている料理はそばじゃないんだよね。
abn長野朝日放送「駅前テレビ」でも放送されている(上の動画)が、ここの人気料理は1日10食限定の「木鶏丼(親子丼)」なの。
ブランド地鶏「ぎたろう軍鶏」を使用した店主こだわりの一杯ってことでウマウマ保証つきです、ええ。
お値段は1,600円となかなかだけどそれ以上の感動が待っている。
三四六さんも箱山愛香さんも大満足。
「木鶏丼」を口にした箱山愛香さんの反応は・・・
この「すんごいおいしい~♥」の破壊力は絶大だったwww 箱山愛香さんはローカル番組で愛されそうなキャラクターだと思う。
続いては三四六さんの食レポ。
「卵のとろみ、鶏肉の甘み、つゆ」すべてが上品で絶妙とのこと。
絶品の親子丼なら旬酒場「やまもと」もおすすめなんだけど、木鶏丼を食べたら順位が変わる可能性あるな。
残念なことに私はまだ木鶏丼を食べれていない…。
カツ丼は食べたけどね。これでも十分すぎる旨さだったけど。
いずれにしても木鶏丼がこだわりの親子丼ということはよくわかった。
次こそは食べられるようオープン狙いだな。
【総括】店主・塙さんを知ると感動しちまうんだ…
そば処「木鶏」は魅力の詰まった名店である。
がしかし、「名店」の一言で片づけてはいけないのだよ。
店主・塙和貴さんの人柄・生き方を知るとさらに木鶏を楽しめるしありがたみがわかると思うんだ。
だから最後に店主・塙さんについてまとめさせてもらう。
塙さんは福島県出身。
21歳のとき、地元でそば打ちをスタートした。
2年後、松本市へ移住すると、自身の蕎麦屋を開店すべくサラリーマンに。
資金を貯め終えると、有名なそば処で修行を積んだ。
そして2014年、長野県山形村にそば処「木鶏」をオープン。
ここまではよくある話なんだけど、塙さんはちと違うんだよ。なぜなら木鶏を開業したキッカケは「東日本大震災」だから。
塙さんは震災後、いわき市へ炊き出しに行った。そこで家族を亡くしたおじいさんと出会い、さまざまな話を聞くなかで自分の無力さを痛感する。
そして帰り際。
おじいさんは塙さんにこう言った。
「そば、美味しかった。」
この言葉がきっかけで「いつかそば処を開店しよう」という考えから「開店するために今日から行動しよう」という考えに変わったという。
カッコイイわ。
塙さんの作る料理が旨いワケがよくわかったよ。
気になった方は是非足を運んでみてちょーだい。
最後にあらためて箱山さん出しとくねw
引用:
abn長野朝日放送「駅前テレビ」2018/12/8放送分【1】
そば処「木鶏」
営業時間:
【昼の部】火~日 11:30~14:30(L.O 14:00)
【夜の部】木~土 18:00~21:00(L.O 20:30)
(※ 夜の部の営業は木・金・土のみ)
定休日: 月曜日(祝日の場合は翌日)
住所: 長野県東筑摩郡山形村5511-7
TEL:0263-98-2099
座席:30席(個室8席)
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