レトロな飲食店がぽつぽつと立ち並ぶ「あずさ街道」。
その道沿いにステーキ丼で有名な昔ながらの洋食屋があった。
「あんだんて」だ。
昔ながらの洋食レストラン「あんだんて」の魅力 https://t.co/wc15HJF3bF pic.twitter.com/C3BDWZeWiN
— ショギョウムジョウ | 信州の飲兵衛ブロガー/ライター (@shogyomujo_n) May 13, 2019
「あんだんて」は時が昭和で止まっているかのよう。
店内は懐かしくあたたかい雰囲気に包まれ、訪れる者を優しく迎えてくれた。
しかし、残念ながら2022年12月に閉店。
店舗は現在、地域団体とNPO法人が運営する「子ども食堂」がはいっている。
当記事は、営業時の「あんだんて」における魅力と食レポをまとめた。
あずさ街道沿いにあるレトロな雰囲気に包まれた洋食レストラン
「あんだんて」は、松本市新村にある昔ながらの洋食屋(レストラン)。店舗は「あずさ街道(国道158号)」沿いにあるが、気を抜くと通り越してしまうので注意すべし。
MAP
店舗規模は一般的な喫茶店とほぼ同じサイズ。
外観は一軒家そのものだ。
あんだんての外観
店内はひと昔前の喫茶店と洋食店を足したような空間。昭和がいい感じで香っていて、入った途端になんとも言えないなつかしい雰囲気につつまれる。
さらに店内BGMは歌謡曲オンリー。
レトロ好きからすると、どストライクといえる昔ながらの洋食屋だ。
テーブルも椅子も雑貨も実にレトロ。
良い意味でアーバン的要素がない。
松本市には昔ながらの洋食屋が点在しているが、あんだんてほど居心地の良い店舗はないかも。入店しただけで癒しを与えてくれるからね。
同系統としては松本市村井にある「キッチンブルドック」かな。
でもそちらとはまた異なるレトロ感。
座席はテーブル席のみ。それなりのキャパなので大人数で行っても入れるが、テーブルは合体が困難なので席は別になると思われる(基本は4名席)。
客層はさまざま。年配の方も訪れるし、松本大学が近いので学生も訪れる。また「あずさ街道」沿いにあるので観光客もよく利用している印象。
入店ハードルは低め。
昔ながらの喫茶店に入店できるならイージーといえよう。
あんだんてのメニューラインナップ
「あんだんて」のメニューラインナップはシンプル。
言い方を変えれば「品数が少ない」になるが、1品1品に対する情熱がきわめて強いので不足感は一切ない。とはいえ、レストランメニューの定番は押さえている。
それでは各メニューをば。
ステーキメニュー
・牛ヒレステーキ定食
120g・・・2,100円
150g・・・2,600円
180g・・・3,200円
・サーロインステーキ定食・・・2,340円
・お手頃サーロイン定食・・・1,380円
鉄板・プレート定食メニュー
・エビフライ定食
2本・・・1,340円
3本・・・1,580円
・ハンバーグ定食・・・1,200円
・ステーキ丼(あんだんて名物)・・・1,130円
・豚ヒレカツ定食・・・1,250円
・レディースプレート・・・1,430円
・お子様ランチ・・・900円
・スモールサラダ・・・260円
あんだんての名物は「ステーキ丼」。ほかの定食もウマウマだが、ここに来たならまずはステーキ丼から入るべし(口コミにおける評価も高い)。
ドリンク&おつまみメニュー
・山ウドの煮付・・・350円
・アサヒ スーパードライ中瓶・・・600円
・生ビール
中・・・540円
小・・・440円
・清酒 1合・・・400円
・ワインハーフボトル・・・1,500円
・冷酒300ml・・・720円
・グラスワイン・・・350円
・りんごジュース・・・400円
・ホットコーヒー・・・380円
・アイスコーヒー・アイスティー・・・420円
・コカ・コーラ・・・400円
このように「あんだんて」のメニューラインナップはシンプル。
しかし厳選されたメニューだけが並ぶので、逆に選びやすく失敗しない。これもまた魅力のひとつだと思う。
【食レポ】名物「ステーキ丼」は昇天すること間違いなし
食レポするメニューは以下のとおり。
- ①:ステーキ丼
- ②:ハンバーグ
- ③:豚ヒレカツ
いずれもTHE 昔ながらの洋食屋といった味わいとクオリティ。
食べただけで幸せになれるので、お好みに合わせて最適なメニューを選んでほしい。
それでは上記3品についてレポートしていく。
①:ステーキ丼
あんだんてと言えば、名物の「ステーキ丼」。
見た目はカイワレと海苔で覆われた、ちょっと特殊な感じ。
ちょっと迫力に欠けるかもしれない。
がしかし、白米の上に乗ったカットステーキは味付けも食感も抜群。誰しもがご飯が進むクンになると思う。
食材を見ればわかると思うが、あんだんてのステーキ丼は和風。海苔、ねぎ、カイワレがステーキに良いアクセントを与え、甘めの特製ソースが食欲を倍増させる。
もうね、ウマウマすぎてあっという間に完食しちゃうのよ。
素材と味付けのバランスが絶妙すぎて反則級なの。
白米の量はやや少なめだが、ボリュームなんてどうでもよくなるほどのクオリティである。
とにかくここのステーキ丼は間違いない。
②:ハンバーグ
ハンバーグも昔ながらの洋食屋の良さを感じる名メニュー。
サイズは小ぶりなものの、肉汁と旨味がしっかりと閉じ込められていてウマウマ。ソースは優しさで包み込まれるかのような甘めの味付け。
これらが合わさったとき、天に上がるカウントダウンがはじまる。
ステーキ丼と同じく、ボリュームこそ少ないもののクオリティで大満足できるメニュー。大人はもちろん子供もよろこぶメニューだと思う。
③:豚ヒレカツ
豚ヒレカツは上品な味わい。
サイズはとても可愛らしいが、存在感はめっさ強い。
なにより豚ヒレ肉の旨味をしっかりと堪能できる。
良い意味で「あんだんて」らしくないメニューといえるが、同店の異なる魅力を知れる逸品だと思う。
まとめ
「あんだんて」のクオリティは間違いなし。
昭和が香る昔ながらの空間のなかで、なつかしさと優しさにつつまれたメニューを堪能できる。
私なんぞはあんだんてが大好きで大好きでたまらない。
足を運べば店主と奥さんと長話になるし、とても素敵な時間を過ごせる。
だからこそ、少しでも長く営業してほしいと心から願う。
自宅でワンランク上の洋食をつくりたい人向け
【閉店】「あんだんて」の詳細
- 営業時間:10:30~21:30(L.O.20:30)
- 定休日:月曜・木曜日(いずれも祝日の場合は営業)
- 住所:
長野県松本市新村2218 - TEL:
0263-47-8866 - 座席:-
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