私は飲兵衛でありながらカクテルを避けてきた人間だ。
その理由はあのオシャレでカラフルな印象が性に合わなかったこと、ビール・焼酎・日本酒以外興味がなかったことの2点。しかし現在はカクテルの虜となってしまった。
松本市深志にある「So Bar 保科」の影響によってね。
生まれてはじめて“正真正銘のカクテル”を飲み、その素晴らしさに感動したわけよ。
ということでこの記事では、「So Bar 保科」の極上カクテルに魅了された話をば。
手打ちそばが食べられる本格的なBar
So Bar 保科は松本市深志1丁目にある手打ちそばが食べられる本格的なBar。
マスターの保科昌幸さんは、元「Waterloo(松本市緑町で15年間営業していたBar)」のベテランバーテンダー。当時から極上のカクテルを提供し、多くの人々を魅了し続けている。
「蕎麦×Bar」という非常にユニークなスタイルを確立したキッカケは、
1) 客から夜間にそばを食べられるところがないかよく聞かれた
2) マスター自身が1に対して需要があると感じていた
3) 急増した外国人観光客が求めるニーズ(日本食)をBarで提供できる
4) マスターがもともと蕎麦が好きだった
これらが影響している。
確かに松本市界隈って夜遅くまで営業しているそば店が少ない(信州そばを押しているのにね)。だから開業のキッカケを聞いたとき、深く納得すると共に感服した。何から何までアイデアが詰まっているし、それをカタチにしたわけだから。
マスターにも惚れ惚れするが、店内も落ち着いていて惚れ惚れする空間。Barなんだけど和で統一されている点が実にニクイねぇ。
女性が好みそうな絶妙なデザインよね?若い子たちも間違いなく気に入るんじゃないかな。
店内は広々しており、テーブルとカウンター合わせて13席。座間に余裕があるのでストレスなく飲食できるし、カウンターでマスターと話しながらマイペースに飲むことも。さらに「そば打ちスペース」があり、イベント開催時はそば打ち体験を楽しめる(提供されるそばはマスターがここで打っている)。
So Bar 保科は不思議なエッセンスをもった隠れ家的なBarといった印象かな。手打ちそばが食べられるという魅力だけでなく、マスターが博識で自分の世界観を持っている点も飲兵衛にはたまらないと思う。
信州蕎麦と本格スパイスカレーを軸にしたメニュー
So Bar 保科のフードメニューは「手打ち信州蕎麦」と「本格スパイスカレー」の2軸。
そば
「もりそば」・・・八ヶ岳山麓産のそば粉9割を使用した九一そば(手打ち)
「卵と納豆のぶっかけそば」・・・卵と納豆をまぜることで新食感が味わえるぶっかけそば
「かけそば」・・・厳選素材から取っただしにユズの香りをミックスしたかけそば
カレー
「本格スパイスカレー」・・・インド産スパイスをふんだんに使用した本格なカレー(米はインディカ米)。お好みの辛さでオーダー可。
さらに安曇野市三郷にある「餃子商店つむぎ」とのコラボメニュー「蕎麦つゆスープ餃子」をはじめ、おつまみ各種、ケーキやドライフルーツなどのスイーツも用意されている。
アルコールメニューはBarにラインナップされている典型的なそれ。ビール、日本酒、焼酎、カクテル、ウイスキーがひと通り揃う。なお、自家焙煎珈琲とソフトドリンクが用意されているので、アルコールを飲めない方でも安心して入店できる。
うん、改めてメニューをおさらいしてみると非常に面白い。
Barに置かれているフードメニューといったら洋食がデフォルトだと思うけど、そこを長野県が誇る信州蕎麦と、本格的なスパイスカレーで固めるってすごいよね。これはマスターのセンスとアイデアの賜物だわ。
極上カクテルにとことんやられちまったわ
冒頭で触れたが、私はこれまでカクテルを避けてきた人間。だからはじめてSo Bar 保科に訪れたときは「新たな発見ができれば・・・」程度の期待しか抱いていなかった。
おまけに私は趣のある居酒屋を好むタイプ。東京時代、通ったBarは1軒のみ。基本的に面白いマスターでもいないかぎり、Barはほぼ入ることがない飲み屋なのだ。
でもね、So Bar 保科のマスターは実に面白いんだよ。
独自のビジョンを持っている人だから自然と話を聞きたくなっちゃう。こうなると楽しくなってくるし、毎度のビールスタートなんて勿体無いと感じるわけ。そこで選択肢として真っ先に浮上したのが「カクテル」だった。
「こんなに面白いマスターが作るカクテルなんだ、さぞかし感動するものが出てくるだろう」こう思ったのよ。
私はその勢いのまま「おすすめのカクテル」を注文した。
いやーカッコイイよねバーテンダーはさ。マスターだから余計カッコよく見えるのか?こんなの見せつけられたら女性は惚れちまうだろ??
もうこれだけも酔えるわw
そして完成したカクテルがこれ。
キウイを使ったカクテル。見た目は言うまでもなくオシャレ。気品がただよっているというか、オーラが半端ないというか、もうね、見ているだけでもうっとりするのよw
早速ひと口行ってみると・・・
う、旨い・・・こんな飲み物これまで飲んだことがない・・・。
それはまるで厳選素材を丁寧にすりつぶし、極上のエキスのみで作られた新鮮なジュースのようだった。アルコール感はほぼなく、非常に贅沢な飲み物を飲んでいる感覚なんだよね。だから飲むのが勿体無くなっておちょぼ口で少しずつ・・・になるのw
この飲み物を永遠に飲んでいたいという気持ちが強くなるんだよな。
とはいえ飲兵衛なもんだから早急に空けてしまう。こんな快楽が得られる飲み物を終えられるわけがないので、続けておすすめカクテルを注文。次に出てきたのは柑橘系のカクテルだった。
こちらも文句なしに旨い。フルーツの旨味・風味を殺さずそのまま飲み物にするこの技術・・・お見事としか言い様がないね。
酒って量じゃないんだなw
So Bar 保科に来て真剣にそう思ったよ。
こうして完全にマスターのカクテルにハマった私は、このあと数杯飲んで店を後にした。
マスターとの会話が楽しいったらありゃしない
So Bar 保科の虜となった私は、以降ちょくちょく通うようになった。
まだ常連とは言い難いレベルだけど、余裕さえあればいつでも行きたいくらい。それほどまでに極上カクテルに魅了されたし、それを作るマスターとの会話が楽し過ぎるんだよね。
マスターとの会話はいつも世間話から入り、徐々に深い話になる。その中でもっとも印象的だったのは「飲食はエンタメです。」という話。
それはコロナ問題によって外出自粛の動きが強まろうとしていた時だった。マスターは「飲食店はもっとも身近なエンタメです。効果的な対策をしないと、身近なエンタメすらない寂しい国になりますよ。」と、感動覚えまくりの言葉を発したのだ。
そうだよな、飲食って人々を笑顔にしたり幸せにするものだから、正真正銘のエンタメだよな。
もうね、この話以外にもいろいろ面白い話ができるもんだから惚れ込んじゃうわけよ、So Bar 保科にさ。
私なんぞの世界観も理解してくれるし、その中での話もしてくれる。人間のディープな部分を話せるマスターってそうはいないけど、So Bar 保科のマスターはそれが唯一できるひとりだわ。
ワクワクするような会話に、極上のカクテル。
至福だよ、ホントに。
【総括】マスターとの会話を楽しみながらカクテルを楽しむ場所
この記事はSo Bar 保科のカクテルとマスターにフォーカスを当てた。
手打ち蕎麦と本格スパイスカレーもウマウマだし、つむぎとコラボした「スープ餃子」もやめられない止まらない。
マジでね、隠れたウマウマカレーが食べられるところを教えてやろう。
それはSO BAR保科のスパイスカレーだよ。
内緒だよ! pic.twitter.com/ZW4GZJ259L
— ショギョウムジョウ | 長野県中信メインのローカル情報ブログ (@shogyomujo_n) June 26, 2020
私はいつも松本駅前でハシゴ酒をするとき、So Bar 保科をラストの店として選ぶ。その理由はマスターの話と極上のカクテルで〆たいからだ。極上のカクテル飲むと生き返るんだよね。
本当は早い時間から行ってゆったり飲んでみたんだけど、松本駅前がそれを許しちゃくれないんだよなあ・・・。
いつも最高のカクテルをありがとう、マスター!!
So Bar 保科
営業時間:
ランチ… 現在営業取りやめ中(※ディナー営業のみ)
ディナー… 17:30〜25:00(LO24:30)
定休日:木曜
TEL: 0263-34-8488
座席:13席(カウンター・テーブル)
備考:ネットショップがOPEN!
当店のネットショップです。
年越しそばも全国発送致します。
当店のお蕎麦で、楽しい年越しを。
心を込めてご用意させていただきます。
是非ショップをご覧下さい。#SOBAR保科 #ネットショップ #年越しそば #全国発送https://t.co/D9ftECdzPm— HOSHI (@WATERLOO_HOSHI) December 6, 2020
画像引用:So Bar 保科【1】