松本市にはノスタルジックな雰囲気をもちながら、当時から変わらない味を提供し続ける「昔ながらの洋食屋さん」がいくつかある。
しかし、けっして軒数が充実がしているわけではない。モダンな飲食店があふれる昨今、昭和を感じさせる飲食店は次々と閉店している。いわば昔ながらの洋食屋さんは“絶滅危惧店”といっても過言ではないのだ。
そんな守って行かなければならない、松本市にある「昔ながらの洋食屋さん」をまとめた。
「キッチンブルドック」(松本市村井)
キッチンブルドックは松本市村井町南にある昔ながらの洋食屋さん。
まるで時間が昭和で止まっているかのような懐かしく優しい雰囲気に包まれた店内は、昭和時代を生きた人々の涙を誘うこと間違いなし。至るところからノスタルジックな要素を感じることができる。
一方で料理は御夫婦が当時から変わらない味で提供。一口食べればあの頃が脳内再生され、キッチンブルドックの料理がどれだけ貴重なのかを痛感する。
年齢性別を問わず誰もが食べられる優しい味付けになっており、トゲトゲしさは一切ない。どこまでも優しさを感じる懐かしい料理ばかりだ。
「あんだんて」(松本市新村)
あんだんては松本市新村にある昔ながらの洋食屋さん(レストラン)。
喫茶店ライクな店内はノスタルジックな雰囲気が充満しており、BGMには日本の歌謡曲がかかる。外に設置された看板のフォントから想像できるような、昭和を色濃く感じさせるレストランだ。
あんだんての名物料理は「ステーキ丼」。こだわりのステーキに特製激ウマソースがかけられた、他店では味わうことのできない逸品メニュー。ネギではなくカイワレが載っているのもポイントだ。
その他メニューは懐かしさあふれる洋食で構成されており、レストランの定番「ハンバーグ」はもちろんカツ系も用意されている。
「盛よし」(松本市深志)
盛よしは松本市深志にある昔ながらの洋食屋さん(レストラン)。
ノスタルジックな雰囲気がきわめて強い店内は、レトロ厨をはじめ古き良きレストランを愛する人々を魅了する。当時の様子をそのまま残している洋食屋は盛よしくらいかも。
ラインナップされている料理はすべて昭和時代のレストランを感じさせる味付け。懐かしさに包まれるものの、想像以上のボリュームに驚愕すること間違いなしだ。
メニューラインナップが豊富なうえに、喫茶店としても活用できる利便性アリ。
「翁堂 喫茶室」(松本市深志)
翁堂 喫茶室は松本駅前にある老舗菓子店『翁堂』が営業する喫茶店。
喫茶店ではあるものの昔ながらの洋食屋さんメニューが揃った、ノスタルジックな雰囲気が漂う店舗。松本駅から近いこともあって休憩利用はもちろん、古き良き時代を感じさせる空間に身を置きたいときにおすすめだ。
翁堂 喫茶室の看板メニューは「ナポリタン」。並盛りなのにボリュームは大盛り以上なのだ(使用するパスタの量はなんと500g超)。味は懐かしさが溢れ出し、昭和時代にタイムスリップさせてくれる。
こういったユニークさを兼ね備えた昔ながらの喫茶店は貴重である。
「キッチン南海 松本店」(松本市中央)
キッチン南海 松本店は松本市中央にあるカレーとトンカツ専門の洋食店。
昔ながらの洋食屋さんとはやや異なるが、松本市民からずっと愛され続ける人気店。店内はレトロが点在し、居心地の良さはもちろん親しみやすさが溢れている。特にカウンター上に並べられたS&B缶は同店の象徴だ。
松本市民の胃袋をつかんで離さない「カレー」は、甘さに頼らない懐かしさあふれる仕上がり。あらためてカレーという料理の奥深さと、シンプルこそもっとも表現が難しいことを教えてくれる。
【番外】「瑞広庵(お弁当屋さん)」(松本市笹賀)
瑞広庵は松本市笹賀にあるお弁当屋さん。
本来であれば本記事のカテゴリから外れるが、店構えとお弁当が昭和であふれているので加えさせていただいた。お弁当チェーンで味わうことのできない、懐かしく優しさを感じる味付けがたまらないお弁当屋さんだ。
瑞広庵のお弁当はどれも昭和時代を思い起こしてくれる。お母さんの想いが載っているので、疲れたとき・何かに迷ったときに食べるとその価値に気づくだろう。
【総括】昔ながらの洋食屋さんを大切に
松本市にはまだまだ昔ながらの洋食屋さんが存在する。
いつまでもそれら店舗の味・空間を堪能するためにも、私たちが守っていかなければならない。
最善の方法はよく足を運んでよく食べることだ。
本記事は随時更新。
昔ながらの洋食屋さんを大切に。
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